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第五章・9

 星空の下でのセックスが終わっても、二人はしばらくその場にとどまった。  祐也の息が整うまで和正は彼の髪を撫でたし、濡れた下半身を拭いてあげたりもした。  星明りでは祐也の表情までははっきり見えなかったが、甘く絡みつく腕に、和正は彼を満足させてあげることができたのだと知った。 「外でする、なんて嫌がられるかと思ったけど」 「ううん、ロマンチックです。すごく」  祐也は、とろんとした眼差しで星を見ていた。  子どもの頃から、星は大好きだった。  書籍やサイトを漁って知識をつけ、天体望遠鏡で月を眺めたりしていた。  その眼差しは、常に知的好奇心に満ちていたはずなのに。 「まさか、こんな眼をして星を見る日が来るなんて」  好いて焦がれた人と、ようやく一つに結ばれた。  甘い虚脱感に身を委ね、ただただ星の美しさのみを心に塗った。 「本当に、星が祝福してくれてるみたい」 「そうだね」  隣には、和正がいる。  祐也は愛しい人にしがみつき、いつまでも星を眺めた。

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