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第六章・4
「いつでも戻ってきなさい、って言われちゃいました」
「もう、戻るなよ」
俺は絶対に、祐也を離さないからな。
そう言って、和正は祐也をそっと抱いた。
彼の腕が体に回されてきたので、改めて強く抱きしめた。
「好きだよ、祐也。愛してる」
「和正さん……」
顔を見合せ、視線を絡め、口づけをしようと近づいた。
その時。
「こんにちは! ピザ・アベラルドです! ご注文をお届けに伺いましたー!」
「あぁッ! イイところで邪魔が入る!」
「和正さん、ピザ頼んだんですか?」
お昼に食べようと思ってね、と和正はインターホンへ向かった。
「お昼くらい、僕が何か作ってもいいのにな」
そのうち彼のために、料理の腕を振るいたい。
そう思いながら、祐也も後に続いた。
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