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第六章・6
「祐也、食べ終えたんなら、リビングへ行こうか」
「え? はい」
キッチンからリビングへ移動し、和正はタブレットを開いた。
「あれ、買おうよ。プラネタリウムプロジェクター。祐也、欲しくない?」
「でも」
「いろいろあるなぁ。せっかくだから、本格的なやつがいいよね」
「和正さん、僕のために、あまりお金を使わないでください」
なぜ? と和正は祐也に向き直った。
「好きな人にプレゼントをしたくなるのは、自然なことじゃないかな。それに俺は、お金じゃ買えないものを、祐也からたくさんプレゼントしてもらってるんだよ?」
たとえば、と和正はさらに祐也に近づいた。
身体を密着させ、首をかしげて見せた。
「今、俺が何を欲しいか、解る?」
「……」
祐也は、そっと和正にキスをした。
さっきは、ピザの宅配に邪魔されてできなかったのだ。
その分も込めて、祐也はていねいにじっくりと、和正に口づけた。
和正も、祐也を愛していた。
ボタンを上から外し、手をブラウスの中へ忍び込ませて身体を弄った。
布越しに性器を撫で、指先でかりかりとひっかいた。
「ッ、あ。ん、ぅう。はぁ、あ……」
祐也は、どんどん熱くなってきた。
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