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第六章・7

「はぁ、あ。和正さん……」 「このまま、いい? ソファで悪いけど」  祐也は返事の代わりにあわただしくジーンズを下げた。  薄紅の蕾は、すでに物欲しそうに疼いている。  床に降り膝をつき、腰を和正に突き出してソファに顔を埋めた。 「来て……。早く……ッ」  ローションが無くても大丈夫かな、と和正は心配だったが、それは杞憂だった。  多くの男たちの手によって拓かれてきた祐也の身体は、すんなり和正を受け入れた。 (僕の内に、和正さんの形ができていく……)  身体を傷つけないように、ゆっくりと挿入される和正のペニスは、やはり今までのどんな男のものより大きかった。 「っふ。あ、あぁ、んっ。んあぁ……」  その圧を感じながら、祐也は甘く切ない声を上げる。 (祐也の声、無性に色っぽいよな)  聴いているこちらまでも、ぞくぞくしてくる響き。 「祐也、動いても平気?」  うなずく祐也の身体に手を添え、和正は腰を使い始めた。

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