55 / 97

第六章・8

「んぁ、あぁ。はぁ、はぁ、あぁ! あっ、あ! っく、うぅ!」 「いいよ、祐也。すごく感じるよ」  抑え気味の啼き声は、あけすけに大声を出されるより、そそる。  バックなので顔が見えないことが残念だが、きっとエッチな表情をしているのだろう。  ローションが無いので、和正は緩やかに腰を穿った。  円を描くように、ねっとりと。 「あぁ、あ! 和正さん、もう、もうダメ! 出ちゃう!」  ソファが汚れてしまうことを、祐也は心配しているのだろう。 「大丈夫。構わないで」 「ん、っく! んあぁあ!」  放たれた精を、和正は手のひらですくい取った。  少しこぼれてしまったが、気にならない程度だ。後で、拭き取ればいい。  和正は手にした精を、自分のペニスに絡ませた。  潤滑剤を手に入れた祐也の身体は、さらに淫らに駆け上ってゆく。  くちゅん、ぱちゅんと、ねちっこい水音が鳴る。  和正が腰を打ち付けるたびに起きるいやらしい音に、祐也は悶えた。

ともだちにシェアしよう!