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第六章・8
「んぁ、あぁ。はぁ、はぁ、あぁ! あっ、あ! っく、うぅ!」
「いいよ、祐也。すごく感じるよ」
抑え気味の啼き声は、あけすけに大声を出されるより、そそる。
バックなので顔が見えないことが残念だが、きっとエッチな表情をしているのだろう。
ローションが無いので、和正は緩やかに腰を穿った。
円を描くように、ねっとりと。
「あぁ、あ! 和正さん、もう、もうダメ! 出ちゃう!」
ソファが汚れてしまうことを、祐也は心配しているのだろう。
「大丈夫。構わないで」
「ん、っく! んあぁあ!」
放たれた精を、和正は手のひらですくい取った。
少しこぼれてしまったが、気にならない程度だ。後で、拭き取ればいい。
和正は手にした精を、自分のペニスに絡ませた。
潤滑剤を手に入れた祐也の身体は、さらに淫らに駆け上ってゆく。
くちゅん、ぱちゅんと、ねちっこい水音が鳴る。
和正が腰を打ち付けるたびに起きるいやらしい音に、祐也は悶えた。
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