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第八章・5
少しでも、和正さんを疑った僕が、恥ずかしい。
彼を試すような真似をした僕が、愚かしい。
和正さんは、やっぱり優しい人だった。
裏も表も無い、素敵な人だった。
(だったら僕も、全てを彼にさらけ出したい。全てを彼に、捧げたい)
その晩、ベッドの上で祐也は和正に思いきって言った。
「和正さん。フェラ、好きですか?」
「え!? 何を言い出すの、突然!」
「僕、和正さんのこと、愛したいんです……」
祐也はそれだけ言うと、和正の先端に口づけた。
「ね、祐也。無理してない? 大丈夫?」
和正は、ボーイズバーで働いていた頃に、さんざん客に奉仕させられていた祐也の心身を案じていた。
フェラだって、やりたくない時もあっただろう。
それでも祐也は、黙って和正のものを愛し始めた。
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