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第九章・3
「悩んでいても、仕方ない。今夜はもう、寝るか」
先にシャワーを浴びて、ベッドに祐也が待っているはずだ。
「今夜は、どうしようかな。悩みを抱えてエッチすると、そのはけ口に祐也を使ってるみたいで、イヤだな」
そんなことを考えながら寝室へ入ると、すでに室内は真っ暗だ。
いつもなら、ダウンライトを点けていてくれるのに。
すると、突然部屋いっぱいに星空が現れた。
「え? あれっ!?」
プラネタリウムプロジェクターは、祐也の部屋に置いてあるはずなのに!
「皆様、『銀河』へようこそおいでくださいました。わたくし、今回の上映のナレーターを務めさせていただきます、清水 祐也です」
そしてそこへ、制服を着た祐也が浮かび上がってきた。
ベッドの上で、手招きしている。
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