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第3話

「はぁ!やっぱ気持ち良かったぁ!」 「それはそれは良かった」 「弦ちゃんは?」 「よかったよ!」 「つーくんは?」 「さいっこう!!んで。弦ちゃんは何で特定作らないの?」 「特に理由はないよ。なかなかいないだけ」 「弦ちゃんモテるのに」 「モテないよ?なぁにいってんの!!朋ちゃん!」 「えぇ!気付いてないだけぇ!弦ちゃんあの界隈で有名人だよ?」 「あ。そうなの?」 「なかなか落ちない孤高の貴公子ってね」 「何それ!」 そんな人が職場の厳ついおっさんに…はっ!!俺ってばまたあの人の事 「あぁ!その顔!好きな人いるの?」 「えっ!!それはない!ないないない!!」 「初めてみた!そんな焦る弦ちゃん。どんな人?」 「ない!いないから!」 「えぇ?本当?」 「ないっ!あんなの勘違いだ!!」 「勘違い?」 「はっ!!ちがっ!見たことない顔見たからって…」 「ふははっ!それもう好きなんじゃん?顔真ーっ赤」 「わーっ!!」 「いいんじゃん?たまには」 「いやでもさ!その相手俺の好みとは程遠いんだよ?」 「それもいいんじゃない?」 「やだ!やだやだやだ!きーのーせーいー」 「見守ってるねぇ!その恋路。ね?つーくん」 「おう。見守ってる」 「ないからぁ!じゃ俺は帰るー!」 「送ろうか?」 「いんや。平気。ありがと」 つーくんの家から俺の家までは徒歩10分くらい。少し逆上せた頭を冷やしたい… 「好きなのかなぁ…いや…ないやろ…」 ぶつぶつ行ってるから端から見たら変なやつだろうな…

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