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第8話
その晩、彼と楽しく過ごしたわけだが…
「…何が起こってんのかな?」
起きたら隣に春海ちゃんはいなくて…
「…何で俺縛られてんのかな?」
しかもぎっちぎちにされてるため身動きがとれない
「…はぁ…なんだろうなぁ…」
こんなこと初めて過ぎて逆に冷静になってる
「…そして…ここ…どこよ…」
春海ちゃんと楽しんだのはあの店の近くのホテルだった。それが今は昨日入った部屋の壁とは全く違うところに寝せられてるのだ。
更に驚くことに…
「あ。あれ?あぁ。数年前の社員旅行の写真だ。あれはぁ…すげ…大学時代のだ。ここで俺の歴史全部解るんじゃね?だって…何故か俺の子供の頃の写真まであるし」
複数の俺の写真が飾られていた。
地元にいたときの写真も多く存在するし、朋ちゃんやつーくんとの旅行とかの写真まである
「俺の家の中の写真まであるんだけど…」
玄関、リビング、キッチン、ベッドルーム、バスルーム…
…俺の着替えている姿や、テレビをみて大笑いしている姿。そして…致してる姿もバッチリあるし他にも俺の日常が垣間見えるのだ
「すげーなぁ…気付かなかった。家帰ったらカメラを探してみよう…」
そしてこの部屋の壁際にある棚には失くしたと思っていた俺の私物が綺麗に陳列されていて…
「ここまでなると潔いよね…」
これは重度のストーカーってやつなのか?
そんな人これまで居なかったため逆に感心してる
「体…痛いなぁ…少し緩めてくんないかな?」
寝返りも打てないから背中痛い…
「俺どうなんのかな?」
今日から連休だからこの休みが終わる前に何とかしないとな…
「おはようございます。弦ちゃんさん」
「あ。おはよ。」
カメラを構え俺を撮りながら普通に昨日と同じ可愛い顔でにこにこしながは春海ちゃんが部屋に戻ってきた。その顔は可愛い。けど
「あのさ。体痛いから取り敢えず縄解いてもらえない?」
「いいですよ。少し待ってくださいね」
何だかあっさりだな…
「ん~」
「…」
「かたいっ…んっ…んーっ。あっ…ん…ん…」
「…エッチな声だねぇ。春海ちゃん」
「えっ?んっ…んっ…そうですか?」
縄と格闘してるだけと言うのに無駄にエロい声。
「あっ!あぁぁぁ!!!」
「…」
「はぁ…はぁ…いけました!」
「…ありがとうね。解いてくれて」
「いいえ。固くしすぎてごめんなさい」
「あ。ねぇ。春海ちゃん」
「はぁ…はぁ…はいっ」
「エロいな…おい」
「ふふふ…良かったです。そう言ってもらえて。貴方の好みになれましたか?」
「ん。そうだね。けどさ何でこんなことしたの?」
「えっと…弦ちゃんさんの縄で縛られてる姿の写真が欲しかったんです」
「あぁ。そう。言ってくれたらやったのに」
「そうなんですか?そっかぁ。ごめんなさい。痛い思いさせちゃって」
「ううん。いいよぉ。で?俺はこれからどうしたら良いのかな?」
「えっとぉ…僕とお付き合いしてください」
「あぁ…そっかぁ。ん~」
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