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第13話
とっても美味しい料理を堪能して店を出た。
紫乃舞くんの姿は見えなかった
「ごちそうさまでした」
店の外に出ると
「あのっ!!」
すでに私服姿の彼がいた
「海くん。もうお仕事終わったの?」
「はい。あの…」
「ん?」
「貴方が…ちーさんなんですか?」
「あぁ。そうだね」
「…そうですか…そっか…はい…わかりました。ずっと…春海さんから聞いてたんです…貴方のこと…だから…あの…幸せにしてあげてください!俺…俺…」
これは…どうするのが正解?わからん…
「海くん。君と一緒にいる時間はとっても楽しかった。ありがとうね。」
「俺…初めてだったんです…好きになったの…だから…」
「…紫乃舞くんちょーっと待ってくれるかな?」
「はい?」
少し離れて小声で話す
「はーくん…あの子は何者」
「あぁ…エッチしたりデートしたりするお友だちです。彼は他の人みたいに強引ではなかったのでとても居心地よくて。わがまま言うのも我慢もしなくて良い。でも僕の気持ちはずーっとちーくんだけのだから気持ちには答えられなくて」
「俺がやっぱりやめるっていっても?」
「えっ!?」
「だって今お試しでしょ?」
「…っ…楽しくないんですか?」
「楽しいけど好きかと聞かれたら違うでしょ?君の一方的な思いな訳で…」
「だったら…一緒に死んでください」
「こらこらこら。そう言うことじゃないから」
「だって…」
「俺のこと抜きにしたら彼のことどうなのよ?」
「…わかんない。僕は貴方の存在で息が出来ていたのだから…」
おぅ…そんなに大事なの?
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