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第20話

樹優side ちーはあいつのことがあったのもあるし付き合った人たちが結構クセのある人ばかりだったのもあったからか自分は歪んだ形でしか愛してもらえないと思い込んでるし自身も人を愛せないと思ってる。 あいつとの記憶はなくても心の奥底に根付いた何かが無意識にそうさせてしまったのだろう… 「ちー…本当にごめん…俺のせいだ…」 そんなちーに、やっと好きな人が出来たらしいのに…進めないでいる。そもそも好きな感情を自身が理解していない。 臆病で何もできないでいる自分のことを笑って自分自身を誤魔化して…そうすることでしか自分を保てない…笑って誤魔化すことがもう癖になってる… …俺もちーと同じで人を好きになるなんてことは知らなかった…。ある人に出会うまでは…。 けどまだそれも経験が浅くとても未熟でちーにアドバイス出来ることがない だからどうすれば…ちー自身も気付かない心の傷を癒せるのか…ちーのためになるのか全くわからない… 先ずは…カメラと盗聴機を何とかしなきゃ… 「もしもし。摂理。俺。お願いがある。家に来て」

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