樹優side 呼ぶとすぐに来てくれた摂理は俺が心を許せる数少ない友人の一人だ 「きー兄ちゃん…」 「ごめん。起こしたか」 「だいじょぶ…この人誰？」 「摂理だ、よろしくな。君が噂の弦ちゃんね」 「噂？」 「穂積の店でみんなが欲しがる美少年」 「いやいや。少年って年じゃないですけど？」 「俺からみたらまだ少年だ」 「えぇ？」 「ちーの家のカメラとかを処分してもらおうと思ってるんだけど摂理をちーの家にいれてもいい？」 「んん？いいよぉ。ありがと…き…穂積さん…摂理さん」 「摂理の前では名前呼んでくれていいよ」 「…わかった。きー兄ちゃん…」 「っ！！！」 「摂理さん？」 「んなっ！！何？これ！！かわいいんだけど！！」 「摂理…興奮しすぎ…可愛いに決まってるでしょ？だってちーだよ？当然じゃん」 「思った以上の破壊力！！可愛い！！可愛い！！」 「頭沸いてます？大丈夫です？」 「…ヤバイ…どうする？カメラハッキングして俺が覗いてたい！！」 「だめ！！久さんに言うよ？」 「それは勘弁してくれ…」 摂理は大人びた人が子供みたいになる瞬間が大好きな変態。まさにちーはドストライクだ。ちなみに久さんは俺の恋人で摂理の友人。怒らせるととっても怖いから摂理は久さんには頭が上がらない… 「なぁ…弦ちゃん…すこーしだけ…抱き締めていい？」 「いいですよ？」 「んじゃ早速！！」 「…何か抱き締められるのきー兄ちゃん以外は久々です」 「そうかぁ！そうかぁ！うんうん。このサイズ感…しっくりくる！！」 「それはありがと？」 「っ！！鼻血出そう…可愛い…」 「キスでもします？」 「こら。ちー。安売りしない！」 「えぇ？前払い？になるかわかんないけど」 「なる！なる！十分なる！！」 「だぁめ！！」 「けーち！」 「摂理さん」 言い合ってるとちーが摂理の服の裾を引き上目使いで呼ぶ。 摂理はでかいので抱き締めるために座っててもどうしてもそうなるのだ 「摂理さん」 「ん？どしたぁ？」 ちゅっ！！ 「んな！？ちー！！」 「…きー兄ちゃん！部屋かして！！もっと摂理さんとキスしたい」 「はぁ？」 「いいでしょ？だめ？」 …ちーのこれはだめ…これには俺は弱い… 「…奥の部屋…使って下さい…」 「ありがとー！きー兄ちゃん大好き！ちゅっ！！」 「…」 俺の頬にキスした後楽しそうに摂理の手を引いて部屋に向かう。止めなきゃ…わかってるけど摂理にならと思う自分もいる。 摂理のことはよく知ってるから。ちーには摂理みたいな奴がいいってずっとずっと思ってた。 「摂理…お前になら…ちーの傷癒せるかな？」