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第22話

起きたらでっかい人がいた。 きー兄ちゃんのお友だちらしい。 とっても変わった人。だけど何だろう?わからないけど強烈に惹かれた。キスしてみたら何かわかる? そう思ってキスした。うん…気持ちいい…もっと欲しい… そう思って部屋に連れ込んだそしておもいっきり押し倒す。 「えと…どした?」 「キスして?」 「あぁ」 啄むようなキス…足りない… 「もっと…欲しい…ダメ?」 「誘ってんの?」 「はい。誘ってます。」 「…俺さ上しかできないよ?」 「かまいません。最近はしてないけどしたことはあるから」 「なるほどね。わかった。じゃ脱いで?」 今この人が欲しい。どうしたんだろう?わからない 全て脱ぐと摂理さんが息を吐いた 「すっげぇ…綺麗だね」 「ありがと。摂理さんも…脱いで?」 「わかった」 すごい体… 「うわー…カッコいい体だねぇ」 「そう?それはありがとう。君もとっても綺麗だ。こんな綺麗な子俺初めてかもな」 「またまたぁ!!」 「本当だよ。さて…弦ちゃん」 「ん?」 そういうと逆に押し倒されて抱き締められた 「何をそんなに無理しているの?」 「え?何が?」 「無自覚?」 「ん?摂理さんが何言いたいか俺わかんない」 「…思ったより…重症だな…」 「何?何かいった?早く続きしよ?」 「しませんよ」 「え?」 「あのね、体をそんなに簡単に人にやるもんじゃない。穂積に言われなかった?」 「言われたことあるけど…俺はやるの好きだから。だからたくさんの人と交わりたい」 「そんなことしなくったって君を愛しくれる人は必ず現れるよ」 「え?」 「穂積に聞いてはいる。君の過去遍歴。君の心はどこに忘れてきたんだろうね?」 「俺の心?」 「悲しい…寂しい…苦しい…辛い…怖い…虚しい…この感情は無い方がいいって人もかなりいる。けど、この感情は実はとても大切だったりするんだよ。人として生きるためには大切」 「そんな感情はあるよ?食べたいものが無かったら悲しくなるし一人でテレビみててテレビの中の人が寂しいって言ったら寂しくなるし仕事が忙しくなったら苦しくなるし…」 「じゃあ。君自身が傷つけられることに関してはどうかな?例えばそうだな…家にカメラ仕掛けられたり物が盗まれたり」 「…俺のことを好きなら仕方ないのかな?って思ったよ?」 「…これは俺の勝手な見解だけど…心の傷って言うのかな?それは君はわからないよね?」 「傷?ついてないよ?」 「…そっか…穂積ー」 「え?何で呼ぶの?」 「ん?俺には手におえないから」 「そっか。ごめんなさい。無理させて」 少しするときー兄ちゃんが顔を覗かせた 「どした?」 「俺には手におえません。そこで提案です」 「何?」 「暫く預かっていい?弦ちゃんのこと」 「ちーがいいならいいよ…ってちー!!どうしたの?その顔!!」 「…え?」 「…脱け殻みたいになってる…何したの?摂理」 「俺には手におえないって話した。だってさ難しいよ。負の感情が無い子なんてこれまで接したこと無いし。」 「俺は要らない人?」 「ちー?」

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