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第35話

「眼が覚めた?樹優」 「ん…おはよう…凜冬」 「ご飯出来てるよ。食べようか」 外はすっかり明るくなっていた 途中記憶が途切れてる。けどこの気だるさには覚えがある… 「ねぇ。俺は明後日から仕事なんだけど…」 「仕事?そうなんだね。でも大丈夫だよ。行かなくて良いよ。僕から連絡しておくね。僕が養えるから」 「え?」 「pop ring知ってる?」 「知ってる」 ここ数年で急成長した企業だ 「僕の会社なの」 「そうなの?」 「うん。だから樹優は働かなくて大丈夫。働きたいなら僕の会社で働けば良い」 「…でも俺は…」 「樹優…。樹優っ。樹優!!折角再会できたのに何で僕のこと否定するの?お仕置きされたいの?」 「…ごめんなさい…」 「わかれば良いんだよぉ。樹優。君は僕と生きるの。決まってるんだから。ね?それを君も望んでいるでしょ?」 「…」 どうしてこの人に逆らえないのか…わからない… 「樹優。良い子にしてるって約束するならお買い物連れてってあげる。これからのお洋服とか必要でしょ?」 外に出られる… ♪~ 「あぁ。来たみたい。待ってて」 誰が? 「ただいま。凜く…!!!ちーくん!!」 「はーくん?」 そこにいたのは警察につれていかれたはずのはーくんだった。思ったより元気そうで安堵する。そんな俺の思いとは全く違う表情を浮かべる凜冬…顔を真っ赤にして呟き始め徐々に怒りの感情がにじみ出し爆発する 「何で…?ナンデっ…ナンデナンデナンデナンデ!!!春海!!!」 「はいっ…」 はーくんはびくりと大きく肩を震わせガタガタと怯え始めた 「この子はちーくんじゃない!!樹優!樹優だよ!!!」 それでも一生懸命凜冬を見て呟く 「ちーくん…だよ?」 「その口を今すぐ閉じなさい!!!閉じなさい!!!」 取り乱した凜冬は奥の部屋に向かう。 「春海!!!手を出しなさい!!今すぐ!!」 はーくんは怯えながら手を出す。その真っ白な掌に凜冬は迷いなくナイフを刺した 「っ!!!ごめんなさい!ごめんなさい!!ごめんなさい!!」 「許さない!許さない!!!」 続け様にはーくんを蹴り倒してしつこく蹴り続ける 「春海!お前にはお仕置きが必要みたいだね」 そういうとはーくんの服を脱がす 「やだ!!それは…いやだぁ!!!!!」 はーくんはそのまま髪を捕まれ引き摺られるようにして奥の部屋につれていかれる。あの華奢な体のどこにそんな力があったのか? どうにかしてあげないとならないとはわかっているのに全く動けない… ただただ震える体を抱き締める。奥の部屋からは痛みと快楽が入り交じったような声が聞こえている…動けない…助けて…

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