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第36話
暫くすると凜冬は戻ってきて奥の部屋からは微かにはーくんの声がまだ聞こえてた
「ごめんね。春海にはしっかり教えておくから。本当失礼だよねぇ。君のこと間違うなんて」
ふふふと綺麗に笑った顔ははーくんと良く似てた
「樹優。行こうか」
「はーくんは?」
「ほらこれに着替えて」
「はーくんは?」
「どこにいこうかなぁ?」
「…」
俺の声はこの人には届かない…
結局逆らえないままに凜冬に付いていった。
凜冬の運転で高級そうな店につく
俺は着せ替え人形みたいに色々着せられて勝手に納得して凜冬が次々と購入していく。
その中の一着に着替えさせられて凜冬に手を引かれ外に出た
その後何件も凜冬のお気に入りのお店に連れていってくれた
「楽しいねぇ。樹優。」
「そうだね。凜冬といれば何でも楽しいよ」
「ふふ。僕も楽しいよ」
はーくんはどうしてるかな?みんな心配してるだろうな…
「樹優。今僕じゃない誰かのこと考えてたよね?」
「え?」
「くすっ。だめだよ。僕といるのに余所見なんかしちゃ」
「してないよ。楽しいなぁってしみじみ考えてただけ」
「そう。樹優は僕のこと大好きだもんね。ね?」
「うん。」
「好きって言って」
「好きだ…」
「みつけた!!!」
「え?」
声のした方を振り返るとそこにいたのは…
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