「弦ちゃん！よかった！帰ろ」 「朋ちゃん…」 「なんなの…なんなの…なんなの！！！」 「弦ちゃん帰して。弦ちゃんはきーさんじゃないんだよ！」 「うるさい！！うるさい！！うるさい！！」 「いい加減目を覚ましなよ！！！凛くん！！」 「朋に何がわかるの！？僕と樹優の絆の何がわかるの！！」 「やってることおかしいと思わないの？凛くんそんな人じゃないでしょ！俺は凜くんが大好きだよ」 「いやだ！いやだいやだいやだ！！！」 「凜くん…ねぇ…お願いだから…」 朋ちゃんが凜冬を説得しているとつーくんと誰か知らない人がやってきた。 バシッ！ 「凜冬！いい加減になさい！」 つかつかと歩いてきた知らない人が凜冬の頬を平手打ちする 「なにすんの！」 「貴方には何度も伝えましたよね？彼の人生を狂わせるなと」 「狂わせてない！樹優は望んで僕といるんだから！！」 「違いますよね？千雪さん」 ナゼか俺の名前を知ってるこの人。何者なんだ？ 「俺は…」 「樹優は僕といたいの！行こう！樹優」 「うん…行く…」 「ちょ！！弦ちゃん！」 「千雪！！」 彼らに背を向け凜冬の手を取り立ち去ろうとすると朋ちゃんと一緒に来た大きい人が俺を抱きすくめた 「頼むから…行かないで…弦野さん…」 「え…？」 突然名字を呼ばれたことに驚いて動けないでいると凜冬が大声をあげる 「樹優っ！！」 「凜冬！往生際が悪いですよ。本当はわかっているのでしょ？」 「知らない！知らない！知らない！」 「埒が飽きませんね…おとなしくなさい」 そういうと知らない男が凜冬の鳩尾を殴り動きを封じそのまま抱えて乗ってきた車に押し込んだ 「申し訳ありません。また日を改めてご挨拶に伺います」 そういうと男と凜冬は俺たちを残して去っていった