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第65話

「ふふふっ!」 「千雪楽しそうだね」 「こうやって天理くんと再会出来てってもっと早くにしてたけどさぁ。一緒に出勤できるなんて思ってなかったから嬉しくて」 「そうか…」 そうして会社へ到着しそれぞれの部署へ向かう 「おはようございます」 「ちょ!弦ちゃん」 「おはようございます。加賀野さん。どうかしました?」 「あの人と仲良いの?」 「あの人?天理くん?」 「天理?」 「あぁ。坂本さん?」 「そうそう。さっき窓から見えたから」 「二日前に知ったんだけど実はあの人と俺小さい頃遊んでいたんです。あの頃と全く雰囲気違うからこれまでは全然気が付かなかったんだけど」 「えぇ!!??そうなの?あの人…こういっちゃあ…あれだけど…無愛想で礼儀もなってないじゃない?そんな人と友達?それ大丈夫なの?」 「あははっ!それ!!思われがちだと思うけどてか俺も思ってたけどあの人昔からそうなの。かなり人見知りで恥ずかしがりなんです。だから俺には気付いてたけど話し掛けられなかったみたいです。自覚あるから。自分が人に良くは思われてないって。そんな自分が俺に話しかけたらダメだって気を使ってくれてて。気にする人だから。これからも変わらないかもだけど本当はいい人だって知ってもらいたいな」 「弦ちゃんが言うならそうなんだろうねぇ」 「気にしてくれてありがとうね」 作業着に着替えて中に入ると課長がやって来た 「弦野くん!ごめん!折角着替えてくれたんどけど今日坂本さんとこのヘルプ行ってくれないかな?急ぎの大量製品あるみたいなんだよ。向こうさんも弦野さん指名ってことで」 「いいですよ。んじゃいってきますね」 天理くん本当に交渉したんだ…可愛いなぁ… 「弦ちゃんにこにこね。そんなに嬉しいの?」 「うん!」 「そんな無邪気な弦ちゃん初めて見たわぁ。本当に仲が良かったのね」 「うん。じゃあ今日の分お願いしますね」 急いで天理くんのとこにいくと周りの人が振り返り俺の噂話をしてる。いつものことだから別に気にもならないけど。 天理くんは俺の姿を見つけるとふわりと笑顔になる。まぁ。一瞬のことだから周りは気づいてないけどね。 すっごく可愛い

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