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第66話

今は仕事中。天理くんの可愛さに浮かれている場合ではない。 天理くんのとこの仕事はうちと違う。 入ってすぐの頃何度かお手伝いにこさせてもらってたんだけど久しぶりで一応再確認して作業を始める やり始めたら体は覚えててサクサク仕事は進んでいく 天理くんは勿論誰より作業も早くでもとても丁寧だ。 「弦野さん。さすがねぇ」 そう言ってくれるのは窓口さん基…溝口さん。噂話が大好きな人。 とはいえ他人の悪口とかは言ったことはない。 「今日の主任楽しそうだわ」 「そうなんですか?」 「うん。いつもよりサクサクしてるし」 「へ?」 「溝口さん…口じゃなく手を動かして」 「はぁい。しかられちゃった」 てへっと悪戯っ子みたいに笑った溝口さんに笑い掛けてまた仕事に没頭する。 仕事を始めたら天理君どころじゃなくとってと忙しくて気付けば昼休憩になってた 「弦野さん。休憩」 「あ!もうそんな時間?わかりました」 一緒に食堂に向かい並んで腰掛ける 「あれぇ?弦ちゃん今日はお弁当なの?」 たまたま休憩終わりかけの加賀野さんがいて弁当を除き混む 「そうですよぉ!手作り弁当!」 「なになに?とうとう彼女でもできたの?」 「ふふっ。秘密です」 「いいのよいいのよ!じゃあお疲れ様です。お昼からも頑張ってねぇ」 「…お疲れ様…で…す」 「おっ!!!」 「あらやだぁ!!嬉しい!声かけてくれるなんて。坂本さんもお疲れ様です」 ひらひら手を振って立ち去る加賀野さんに耳を真っ赤にした天理君がいた 「天理君できたじゃん!」 小声で天理くんに伝える 「子供扱いしないで…」 「ふふ…照れてる。この調子でね?」 「わかっ…た…」 「仲良しさんですねぇ。主任と弦野さんって。お弁当もお揃い!」 「へへっ。、いいでしょ?」 「…つっ!!!つつつつつつ弦野さんっ!!」 「どうしたんですか?溝口さん」 「そんな顔と話し方…初めて…」 「あれ?そうですか?」 「美人な上に可愛らしいなんて!」 「あははっ!」 「お二人のご関係は?」 急に手に持ってた布巾をマイクがわりにして質問する溝口さん。 「あぁ。実は幼馴染みだったんです。昔と雰囲気違うからわかったの二日前なんですけどね」 「えぇぇぇぇぇ!!!!!意外な組み合わせ」 「へへっ!だから一緒にいれるの嬉しくて」 素直に言うと何故か目の前で悶えた溝口さんを横目に残りを食べ進めた

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