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ただ精液をあげるだけの、簡単なお仕事です。②

 先端に舌先を這わせ、ちろちろと動かす高橋。  しかも視線をこちらに向け、淫乱そのものな顔で見上げるその表情の、いやらしさと来たら...!  ずっと純情だとばかり思っていた、コイツの痴態。  頭の中で何度もしゃぶらせたけれど、所詮童貞の俺の想像力なんて、たかが知れている。  ブラボーっ!!ハラショーっ!!  ......全俺、スタンディングオベーションでございます。  ヤバ......、少し舐められてるだけなのに、既にかなり気持ちいい。  根元から先っぽまで、何度も上下に往復する舌先。  我慢出来なくなり咥えさせると、彼は嬉しそうににっこりと微笑んだ。  彼の後頭部を軽く押さえ付け、激しく頭を揺らす。  でも高橋はそれにすらも慣れた様子で応え、溢れ出た透明な液体を美味しそうに貪った。 「くっ......、もう出る......っ!!」  喉の一番奥に突き立てたまま、漏れた吐息。  反射的に可愛らしい顔を避けようとしたけれど、彼は自らの意思で貪欲に吸い付き、俺の精を飲み干した。 「アハ、もう逝っちゃったんだ?  ご馳走様でした、美味しかったよ。  ......でも若いんだし、まだ逝けるよね?」  一度目の射精を終え、半ば放心状態の俺の体に跨がり、口の端に飛んだ白い液体をペロリと舌で舐め取りながら頬を紅潮させ、恍惚とした表情でインキュバスが聞いた。 「お前......ホント、淫乱だな」  再び頭の後ろに手を回し、キスを交わす。  めちゃくちゃ興奮したけれど、こんな顔を他の野郎にも見せたのかと思うと、同時にやたらと苛立った。  だから逝ったばかりだというのに既に力を取り戻し始めた俺の分身を彼の尻に擦り付け、本来ならば排泄する為だけに存在する穴に押し当て、強引に突っ込んでやったというのに。  高橋はとろんとした瞳で俺の事を見下ろし、凶悪な笑顔で告げた。 「鈴木くん、やっぱりいいなぁ......。  僕、君の事、もっといっぱい食べたくなっちゃった」  ガン、と肩を押さえ付けられ、乱暴に、まるで俺の事を犯すみたいにして、更に深く腰を落とす高橋。  背中の翼が、バサリと揺れた。 「僕の中、すごいでしょ?  ウネウネうねってて、熱くて、全部搾り取られちゃいそうだって、よく誉められるんだ」  その言葉通り彼の中は、まるで別の生き物みたいに俺を誘い、全てを奪い尽くそうとするが如く卑猥に蠢いた。 「......童貞の鈴木くんには、ちょっと刺激が強過ぎたかな?」  ヤバ......マジでまた、すぐに逝かされそう......。  でもそこで、はたと気付く。  えっと......えっと......あれ?  何で俺が童貞だって、コイツにバレてんだよっ!?  真っ赤であろう顔のまま、ふるふると羞恥に震える俺を見て彼はプッと可笑しそうに笑い、そのままゆっくり腰をグラインドさせた。

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