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ただ精液をあげるだけの、簡単なお仕事です。④
スッキリ、した。
......主に、下半身が。
だが結局のところ、何が起きたのかは、いまいちよく分からないままなのだ。
インキュバスの生態だとか、何故コイツが人間のフリをして、この学校に紛れ込んでいるのかだとか。
疑問は次から次へと、沸いてくる。
彼が他の、見ず知らずのオッサンに抱かれていると聞き、咄嗟に浮かんだ提案。
それ自体は、間違えていなかったと思う。
可愛いヤツだとは、ずっと思っていた。
そして何度も脳内で抱き、オカズにもさせて貰った。
でも、気付いてしまった。
俺が本当に欲しかったのは、コイツの体ではなく、心だったんだって事に。
「どうしたもんかな......」
思わずひとり、呟いた。
こうして始まった、彼のご主人様兼餌としての生活。
早まった気がしないでも無いが、他の野郎にコイツが精液を与えられ、満たされるのは我慢ならないから、これしか選択肢は最初から無かったとも言えよう。
幾分忌々しい気持ちで向けた視線の先で、すやすやと健やかな吐息をたてて眠るインキュバス。
......やっぱり可愛過ぎなんだよ、クソ。
でももう、悩んでいても仕方がない。
可愛くていやらしい淫魔に二回も貪られたせいで、俺も睡魔に襲われて。
......考えるのを放棄して、俺もそのまま彼の隣にゴロリと寝転がり、そっと目を閉じた。
【続く......かもしれないw】
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