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第7話

学食に着くと、まだホールで総会をやっているのか誰も居なかった。 「そういえば、総会終わったらカフェテリアで待ってるみたいな事言ってたっけ…」 会うとめんどくさいなぁ、でもコーヒーとプリン…と思っていると 「何個か買って風紀委員室に持ってくか?」 「うん。そーする」 学食横のコンビニでコーヒーとプリン、おまけにチョコを買い、風紀委員室へと向かう。 「お前、本当に甘い物好きだよな」 「手作りはちょっとカンベンだけどねぇ」 「お前の場合、何が入れられてるかわかったもんじゃないからな」 ハハッと笑って誰もいない廊下を歩いていると遠くの方からザワザワと声が聞こえ始めた。 「危なかったな」 静が風紀委員室の扉の鍵を開けて中に入れてくれた。 「もう少し遅かったら鉢合わせしてたかもねぇ」 あー良かった。ドサっとソファに座りガサガサと袋からコーヒーやプリンを取り出すとすぐに食べ始めた。 マナーは無視しているが、食べる姿は美しい。 「…やっぱ、硬めのプリン最強だわ」 ……食べてる物が市販のプリンで使用しているのがプラスチックのスプーンだとしても、高級な物を食べているかのような錯覚さえ起こさせる。 「これからの事だが…本当にFクラスに通うって事でいいんだよな?」 「うん。天城の家も会社もリコールまでのやり取りも全部知ってるし、何かしら功績さえ残せれば問題ないってスタンス貫いてくれるからねぇ」 「お前の所は完全なる実力主義だからな」 「そーいう事。だから、しばらくのんびりさせてもらってから考えるかなぁ」 ポイっとチョコを口に放り込んでソファに沈み込んだ。  静はテーブルの上の資料を確認し始めるが、そういえば…と声を掛けようと視線を上げた瞬間、コンコンっと扉を叩く音がした。 「紺野委員長!いますか?」 返事を待たずにガチャっと扉を開け、焦った風紀委員の生徒が声を上げる。 「どうかしたか?」 「カフェテリアで、例の転入生と天城会長の親衛隊達がっっ…」 「すぐ行こう。大雅は…」 「……行くよ。僕の親衛隊の子でしょ?解散したとは言え守ってあげなきゃね」 ふぅ、と溜息を吐いてネクタイを締め直すと優雅にソファから立ち上がった。 「結局巻き込まれるんだよねぇ」  少しだけ足取りが重くなるのも仕方ない。 静の後に続いて部屋を出た。

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