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第2話・淫らな夜の喘事。(後編)
――。
――――。
その日以来、俺はずっとこの双子に抱かれている。
「いいぞ、尻孔でふたつも咥えられるなんてなかなか素質があるじゃねぇか」
前と後ろ。
双子の肉棒がふたつ、俺の尻孔を貫く。
初めは肉が引き裂かれるんじゃないかっていうくらい、すげぇ痛かったけど、今じゃふたつ咥えないとイけなくて――。
おかげで俺は双子が許す限り、ひっきりなしに咥え続けている。
「はは、淫乱だな。可愛い可愛い」
「おれ、かわいい?」
気に入ってくれたんだ。
じゃあ、この赤黒くて太いこれを尻孔にずっとずっと挿し入んでもらえる?
「お前は可愛い。そうら、お前の好きな精液をたくさん注いで孕ませてやろうな」
弟はそう言って俺の口にキスをする。
「ん、うううっん」
この強引で力強いキスも好き。
与えられるキスに吸い付いて弟の舌に絡める。
「にゅう、れろ……」
これがまた気持ち悦くて、俺の尻孔がキュッて締まるんだ。
そうしたら、
「こらこら、俺もいるだろう?」
後ろから手が伸びてきた。
そうかと思ったら無理矢理弟とのキスを外されて、今度は後ろを振り向かされると兄貴とキスをする。
「んううう、ん」
俺、ふたりにすっげぇ愛されてる。
そう思うと嬉しくて、ふたつの肉棒を咥える腰を揺らす。
俺の内壁がギュッギュって2人を締め付けて、それでもって俺も中を肉棒に擦られて、凝りが刺激される。
中、もっと擦られたい。
「っふ、っふ」
ギュッ、ギュッ。
尻孔でふたつの肉棒を咥えたまま、俺はひたすら腰を振り続ける。
「そんなに腰を揺らすなっ! なんっつう淫乱!」
弟の口が俺の乳首を吸い上げる。
「あ、あああっ!」
白いシャツ越しから舐められた乳首がビンビンに張ってる。
「シャツが俺の唾液で透けてる。しかしこんなに尖っちゃって厭らしい身体になったもんだ」
恥ずかしい。
だけど嬉しい。
「や、も、言わないで……」
乳首、もっと吸って欲しい。
俺は兄貴に深いキスをされながら、弟の後頭部を抱きしめる。
そしたら、俺の願いを聞き入れてくれる。
ちゅううう。
甘噛みされたまま、思いきり乳首を吸ってくれるんだ。
「んっ、っふ、ううっ、っふううううう!」
ビュクッ。
気持ちが悦すぎて俺の一物から先走りが吹き出していく。
俺が流した先走りで身体が濡れすぎてベトベトだ。
いや、それだけじゃない。
双子の肉棒を咥えている尻孔もたっぷり濡れて、太腿を伝っている。だから双子の先走りも俺の身体を濡らしていく。
もっと――。
もっと俺を濡らして。
ふたりの愛液をかけて。
俺は願いを込めて大きく腰を揺らし続ける。
ぎゅむ、ぎゅむ。
ぴちゃぴちゃ。
下も上も、水音と肉音が聞こえる。
兄貴と弟は限界を迎えたらしい。
俺の中で肉棒が不規則に抽挿を繰り返す。
身体ごともっていかれそうな力強いこの抽挿がたまらない。
もっと。
もっと。
俺を強く突いて。
その力強い腕で抱きしめて。
だけど俺、もう。
「もっ、らめぇえええええつ!」
限界だった俺は、先に吐精した。
弟の腹に向かって俺の精液が飛び散る。
「いけない子だ。おしおきしてやろう」
弟はそう言うと、俺の腰を持ち上げて、思いきり強く穿つ。
おかげで俺の尻孔はふたつ同時に貫かれるわけで……。
「っあ、がっ!」
さっきイったばかりの身体はケイレンしている。
感度もかなり高い中で、こんなにも強く突かれたら、もうどうにもできなくて、だけど吐精はとっくに空になった状態だ。吐精できない代わりに粗相を漏らしてしまう。
だけど俺とは違ってタフなふたりは幾度となく俺の尻孔を突く。
「ほらほら、まだだろう?」
パンッパンッ!
この広い家全体に肉音が響き渡る。
「あふ、あふっ!」
ビュクッ!!
俺の町内に勢いよく注がれるふたり分の白濁。
「いあっ!」
熱い迸りがひと息に注がれて、おかげで俺の腹の中は火傷するくらいに熱い。
ビュクウウウッ!
俺はまた、粗相を漏らしてしまう。
ああ、どうしよう。
上も下も、もう何もかもわからない。
とにかく今は――。
キモチイイ。
「まだまだ、これからだ。そうだろう?」
兄貴と弟は声をそろえてそう言うと、裏付けるように俺の尻孔の中でまた固くなっていく。
「ああっ、おっき。もっと、おれに液を……ふっかけてくらさい」
イきっぱなしで舌っ足らずになった俺は腰を揺らし、ふたりの愛液を引っ被りながら強請る。
「ひもち、きもちいい……」
もちろん、悦びながら。
END***
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