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第3話・先生とぼくの秘密のじかん。(中編)
「っひ、ぃいいんっ!」
なに? これ。
なに? ぼくのもの、どうしてこんなに固くなってるの?
赤くなってるの?
先生の力強いその手によって直に触られれば、勃ち上がってどんどん固くなっていく。
乳首だって、ずっとずっと尖っていく……。
おかげで勃起しているぼくのからじんわり先走りが溢れ出す始末だ。
「あっ、あっ、せんせ……」
「芹沢の乳首は桜色なんだな。どれ、こっちも弄ってみようか……」
片方が終われば、もう片方の乳首もクリクリって摘まれた。
「あんっ!!」
ヘンな声が出ちゃった!!
それに腰、揺れてる。
なにこれ、なにこれ!
わかんない。
「芹沢のは小さいのにな、ちゃんと固くなって……」
「っひぅう……」
そこはおしっこする時にしか触らない。
だから当然、他の人に触れられることもない。
それなのに――。
ジクジクする。
ううん、それだけじゃない。
身体から力が抜けていく……。
「は……ふ」
目はとろんとしちゃう。
「こらこら、おしおきで気持ち悦くなってどうする? これはもっとおしおきが必要だな」
「えっ? やっ、なにっ!?」
ぼくが脱力したのを知った先生は、おしっこで濡れた手を後ろのお尻に回した。
そうしたら。
……ツプン。
先生の指が一本、お尻の孔に入ったんだ。
「っひ!!」
本当なら痛いはずのそこは、だけどぼく、おかしい。
ヘンだよ。
先生の指を飲み込んでいくんだ。
「やあんっ、せんせっ!!」
なにこれ、すごくゾクゾクするっ!
ぼく、どうしちゃったの?
何が起こっているの?
指先から頭のてっぺんまで。全身にかけて痺れが駆け抜ける。
「芹沢、精通もまだだし自慰もしたことがないだろう? こういうのも初めてなんだよな? なのに中、こんなにトロトロになって。淫乱だったのか?」
「せい、つう? じ、い? いん、らん?」
なに? 先生はいったい何を言ってるの?
先生の言っている意味がわかんない。
聞きたいのに、先生が触ってくるからちゃんと聞けない。
クニュ、クニュ。
先生の指がお尻の中で自由に動き回る。
圧迫感があるのに、中を弄られて嬉しいなんて……。
「は、っふ、はあ……」
だからぼくはいっそう腰を揺らす。
屹立しているぼくのはぷるぷる震えて、ピュク、ピュクっておしっこを出してしまう。
「ここ、前立腺っていうんだよ?」
先生の骨張った長い指がずっと奥に入ってきたかと思ったら、お尻の中にある一点を擦った。
「なにっ、やああああんっ! おしっこ、おしっこまたいっぱい漏れちゃう!」
恐ろしい利尿感がぼくを襲う。
ぼくはいっそう大きく腰を揺らした。
中をゴリゴリ擦られて、ぼくはどうしようもできなくなる。
なにこれ、なにこれ。
背中がゾクゾクする。
揺れる腰が止まらない。
「せんせっ、せんせっ!! あああっ!!」
次から次へと、ぽろぽろ涙が溢れてくる。
どうしよう、どうしたらいいの?
助けて。
助けて。
苦しいよ。
「せんせ、せんせ……」
どうしていいのかわからなくなって、涙で揺れる視界のまま先生の顔を見上げたら――。
にやりと口元が歪んでいるのが見えた。
……怖い。
いつもの先生じゃないみたい。
ひょっとして――。
ぼくのこんな浅ましい姿を見て嫌いになっちゃった?
嫌われた?
厭らしい奴だって思われた?
そりゃそうだよね。
男の人に触れられて腰を揺らして、女の子みたいに喘いで――。
人前でおしっこを漏らすなんて……汚い子だって思われた!
「ぼくが嫌い?」
だからなのかな。
先生がこんなふうに触るの。
ああ、もしかすると先生はぼくの気持ちを知っているのかもしれない。
ぼくってチビだし寸胴だし運動神経ゼロだし可愛くないし。
ぼくみたいなのに想われて迷惑だったのかもしれない。
「……っひ」
ポロポロ、ポロポロ。
さっきとは違う涙が溢れてくる。
「っひ、うえっ……ごめ、なさい……好きになってごめ、なさい……も、ゆるして……がっこ、こないように、するから……」
先生を好きになってごめんなさい。
顔、出さないようにする。
お父さんに言って、学校変えて貰うから。
だから許して……。
「好きになってごめんなさ。ゆる、して……くださ……」
好きな人に嫌われた……。
胸が痛い。
悲しくて、ポロポロ涙が溢れてくる。
「っひ、っひ……」
すっかり打ちひしがれたぼくは嗚咽を漏らしてなきじゃくる。
「芹沢? 好きって、お前っ! ちがっ! くそっ!!」
涙を流しながら首を振り続けるぼくに、先生はひとつ舌打ちをした。
先生の舌打ちも、声も怖い。
一向に泣き止まないからかな。ぼくのお尻から先生の指が消えた。
それから先生はぼくを仰向けにして足を持ち上げる。顔を跨ぐよう、開脚させた。
先生の前には固く勃起したぼくがおしっこを垂れ流している。
お尻は先生の指がなくなって、ヒクヒクしている。
悲しいのに、想われてもいない人に身体を見られるのは嫌なはずなのに……。
嬉しいって思っている自分がいる。
ぼくはなんて気持ち悪い生き物なんだろう。
「っひ、っひ」
涙、止まらない。
悲しい。
苦しい。
目の前で固くなったぼくのものが見える。
怖くて、悲しくて。
顔を逸らせば――。
ねっとりとした何かがぼくのものを覆ったんだ。
「な、に?」
何が起こっているの?
顔を上げれば、
「せんせっ? 待っ、やああああっ!」
先生の口が、ぼくのものを咥えていたんだ。
「やああああっ!」
先生の舌がぼくのものを舐める。
顎を使って、咥えたぼくのをギュムギュム扱いていく……。
「っは、ひうう!」
どうしようどうしよう。
おしっこ、おしっこまた漏れちゃう。
「おしっこでちゃう……」
止めてほしいと思うのに、ぼくの手は先生の後頭部を押さえ込む。
身体と心がちぐはぐなことをする。
どうしたらいいの?
どうしたいの?
わからない。
わからないよ!
「も、やああっ!」
おしっこが出てちゃう。
何かがぼくのものに集まってくる。
これ以上はダメだって本能が言う。
「らめ、らめっ! また、もれちゃっ! おしっこでちゃうっ!!」
だからぼくは腰を揺らして必死に叫んだ。
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