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第4話・provocative。(後編)

「はあ、はあ、はあ」  おじさんの荒い呼吸が俺の耳に当たる。  息がねっとりとして熱い。  身体を反らし、自分の口で荒い呼吸を繰り返すおじさんの分厚い唇を塞いだ。 「んにゅう、れろ……んぅう」  おじさんは俺の舌を絡め取った。  チュウ、チュウ……。  おじさんのねっとりとした口内も、互いの口を思いきり吸う音もたまらない。  どれくらい、口を吸い合っていただろう。  おじさんの抽挿がさらに速度を増した。  同時に俺の口が解放されて――。  より下半身の接合が深くなる。  パスン、パスン。  抽挿されるたびに、俺の尻とおじさんのでっぷりした腹が衝突する。  肉音もたまらなく気持ち悦い。 「あひっ、あひっ!」  俺の肉壁の中でおじさんの楔が先走りを流してる。 「おれの、なか、じゅぶじゅぶいってる! きもちいい……ああ、ああっ!」 「くっそ、なんだこれ! すごい、締まってるじゃないかっ! っぐ」 「も、らめ……」  限界を超えた俺の陰茎は白濁を勢いよく吹き出した。  おじさんも俺の締め付けに我慢できなくなったのか、最奥を貫くと勢いよく注ぎ込む。  おじさんの愛液がたっぷり注がれた俺の腹が、みるみるうちに膨れていく。  俺のこの液、止まらない。 「っひ、っぐ、ああ、とまららいいいいっ!」  まるで粗相をするかのように、延々と流れ続ける。  おじさんは俺の中で達しながら、また抽挿を始める始末だ。 「あっひ、あひっ! も、ぐるじ、ぐるじいいい!」  俺は意識がぶっ飛ぶまでおじさんに抱かれ続けた。  ――――。  ――――――――。 「そ、その。すまない」  ようやく朝が明ける。  空が白じんだ頃。俺はベッドにいる。  おじさんは床に這い蹲って土下座。  おじさんはすごく律儀な人だった。 「いいよ。気持悦かったし。誘ったの俺だし」  しれっとそう言うと、 「そういうわけにもいかん!!」  おじさんは以外と律儀だった。  立派な大人が子供の貞操を奪ったという罪悪感がのしかかっているらしい。  何度も頭を下げて謝り続ける。  う~ん。  そんなに謝られても困る。  だって俺がおじさんをその気にさせたのは事実だし。  でもこのままじゃおじさんはきっと俺とはもうセックスしないだろうし。  俺としては、すごく悦かったから今後もこの関係を終わらせたくないわけで……。  ……待てよ?  じゃあ簡単な方法があるじゃん。 「じゃあ、恋人になってよ。そしたら平気?」  俺の提案に、 「えっ?」  ボンッ!  おじさんの顔が真っ赤になった。  お、可愛い。  おじさんの表情で、俺の評価が一気に上がる。 「ダメ?」  上目遣いでちょっと挑発してみる。  そしたら――。 「う、っぐ」  おじさんは突然後ろを向いた。  身体を丸めて縮こまっている。 「え?」  なに?  どうしたの?  何事かと思って覗き込めば、  ポタ、ポタ。  おじさんの鼻から血が出ている。  なに? この人。すごく可愛いっ!  俗にいうブサかわってこういう人のことを言うの? 「おじさん、名前は?」 「耕平、です……」 「よろしくね、耕平さん」  チュッ。  挨拶代わりにキスをすれば、 「っぶ、ぶああああっ」  丸まった身体がいっそう丸くなる。 「っぷ、あははははっ、ほんと可愛い!!」  身体だけじゃなくって、耕平さん自身にもハマりそうな予感がする。  俺は鼻血を垂れ流している耕平さんの背中に抱きついた。 「きみっ、身体、まだ裸! 服、着てっ!!」  裸のまま抱きつく俺を指摘しながら、耕平さんは身体を震わせる。  その彼が余計に鼻血が吹き出したのはいうまでもない。  END***

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