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ゴミ、重ねて見る過去と今。

   熱い口付けが脳みそを馬鹿にする。  ルークの舌を受け入れながら、春太は疑問を抱いた。 「っん……な、んで、キス、するんだよ」  吐息と混ざりながら、疑問を口にする。  ルークは僅かに口を閉ざした。 「……口付けると匂いが強くなる。お前は、舌を絡め合うのが好きだろ?」 「〜っ」  オブラートに包むというものを、この男は知らないのだろうか?  いや、知らないのだろう。甘い羞恥とは違う、明確な羞恥心に、春太は震えて口を覆った。 「好きじゃ、ない。……だから、もう、キスしない」  ぷいっと顔をそらすと、ルークが不満そうに眉をしかめる。ふと、虎牙の台詞が脳裏に蘇った。  確かに、よく見れば感情表現をしている。ほんのわずかな違いではあるけれど。 「私たち吸血鬼は、血だけでなく、人間の体液であれば力になる。……まあ、血が一番うまいがな」 「え、そうなの?」  春太が新しい情報に目を輝かせると、その隙に両手を捕らわれて、唇を塞がれた。  その日の血の提供は、普段よりもずっと甘くて、困惑した。

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