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第2話

 久しぶりに賢吾の家に向かう途中で、ルークと出会ったゴミ置き場の前を通った。  酷い抱かれ方をしたあとに、真冬の夜に捨てられたのだ。賢吾への気持ちはとっくに消えている。  だから、数ヶ月ぶりに顔を合わせた賢吾が、復縁を求めてきた時に、思わず拒絶してしまった。  賢吾がプライドの塊であると知っていたのに。 「うぐっ」 「ったく、お前さぁ。ほんとに懲りねぇよな。それとも俺に酷くされたくて、わざと怒らせてる?」  頭を押さえつけられて、口の中に性器が入り込む。噛んだりしたら、何をされるか分からない。  春太は、眦を釣り上げて怒る男の性器を仕方なく奉仕した。  舌の上で転がして喉の奥でしめる。熱い精液が口の中で弾けた。 「飲めよ」 「〜っ」  涙目になりながら雄臭い精液を飲み干す。  機嫌が直ってきた賢吾は、春太の頭を撫でた。 「ご褒美に抱いてやる」 「やめっ」  後ろにひっくり返されて、ズボンを下着ごと脱がされる。ろくに解しもせずに受け入れたそこは激しい痛みを訴えた。 「あぁ……っ、まっ、て」 「やっぱり、お前の中が一番だわ。なあ、俺のところに戻ってくるだろ?」  熱と痛みに浮かされて、好きなだけ貪られる。  ──俺は、何に恋していたんだろう。  体調の悪い相手を力づくで犯す男のどこに惚れていたのだろう。  賢吾は満足するまで春太を貪り抱いた。春太の心は置いてけぼりのままだ。

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