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奪回

パンツ一枚の姿にされて4人は俺から手を離した。立ち上がろうと身をよじったが、俺を囲んで立ち上がった生徒らは俺のわき腹を蹴り上げて、ポケットからデジカメを取り出す。 「俺たちは協力を頼んだんじゃないからな」 そう言ってデジカメのシャッターを切る。 「んッ」 ネクタイで縛られているせいで声は出せない。何度も何度もシャッターを切る音がする。何度も立ち上がろうとするが、その度に蹴り上げられて、床に転がされた。 冷たい床に体温が奪われていく。 ポケットから取り出した容器のオレンジ色のキャップの外して笑いながら俺の上半身にそれをかけてくる。何かわからずに冷たさに驚き身体を強張らせる。透明のそれは粘着質でトロトロと俺の身体の上を流れる。 シャッターは切り続けられる。 俺は身体を丸めるが、シャッターを切っていた生徒に背中を蹴り上げられた。 痛みに仰け反る。 「うっわぁ、いやらしい眺めだな」 羞恥と痛みと怒りでネクタイを噛み締める。 別の生徒がしゃがみ込んで俺の裸の胸を撫でた。 「肌スベスベじゃん。何だよ。男もいけんじゃねえの? 桃香先輩とヤッた?」 トロトロとかけられたそれを広げるように撫でられて抵抗に身体を捻っても、流れ落ちた粘着質なそれが床とすべる。 「パンツ脱がすぜ」 胸を触っていた生徒がウエストに手をかけた。 俺は唯一自由になる足でそれを蹴った。 「ってぇ」 「何やってんだよっ」 「がはっんっ」 別の生徒が俺を蹴り上げた。蹴り上げられて一瞬浮き上がった身体が床に叩きつけられた。

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