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『恋の手ほどき』

「そ、それは……分からなくも……ないけど。別に、人に教わるほどのことじゃ……」  それを2人で解決していくというか、開発するっていうか、知り合うっていうか……。  「響」  より低く俺の名前を呼んだ。  呼ばれてその唇が俺の唇と触れ合う。  「ち、ちょっと……んっ……待って」  グッとその胸を押し返す。  押し返すけど、梓先輩が俺の後ろに回って、背中から腕を掴んだ。  「一臣は今から喋っちゃダメだよ」  梓先輩の言葉に桃香先輩は頷いた。俺は抗って足をバタつかせるけど、そんな抵抗なんてまるで無視して、桃香先輩は俺の両足の間にしゃがみ込むとズボンのベルトを外して下着と一緒に脱がせてしまった。  「ち、ちょっと……やめっ」  外気に晒される下半身に羞恥して赤くなるが、「暴れないの」と梓先輩は笑いを含んだ声で言って、俺のシャツを上からたくし上げて、両腕の自由を奪ってしまう。  胸の上まで上げられたシャツを下げようと暴れるが、2人がかりで押えられては身動きが取れない。  「んっはっ」  桃香先輩は俺の足を押えたまま上腿を倒して、露にされた胸に唇を落とした。  舌先で舐められて、輪郭をなぞるように円を描かれると、身体は跳ね上がった。  反対側の乳首を指に摘まれて身を捩る。桃香先輩の両手は俺の足を押えているからこの指は梓先輩だ。  舐められて、摘まれて、噛まれて……同時にされて抵抗する力を奪われる。徐々に熱くなる。  脱がされているからその反応は2人に知られてしまっていて、桃香先輩は胸から徐々に唇を移動させて行く。臍に軽く口付けてから顔を起こした。 

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