「……ああっ……もう、やだ……」  訴える声も甘く掠れている。  「だーめ」  梓先輩の声は面白がっているのが丸分かりで、桃香先輩を睨みつけても何も言ってはくれなかった。  「一臣は喋っちゃだめだよ。声に反応されてるようじゃテクが足りないんだから」  眉間に皺を寄せた。  「うぅあっ……桃香…せんぱっ……ああっ」  中の指がグッとそこを刺激した。  そっちに気を取られると、今度は胸を強く摘まれて仰け反った。  「ああっ……んっや、もう、止めて」  グチュグチュと音を立てて広げられるそこが、胸を摘まれるとキュッと締まるのを感じて、中にある指の刺激に仰け反る。  両腕を起用に押えたまま梓先輩は胸を弄る。  「指、増やして」  胸を弄る手が離されて、俺自身を上下に擦り上げている桃香先輩の手に添えられる。  上下に擦りあげられながら敏感な先端を指で円を掻くように刺激されて、仰け反る。  圧迫感の増した後ろに気を取られて息が詰まると、その刺激は強くされる。  翻弄されて、いつの間にか自由にされた両腕で、近くにいる梓先輩の腕にすがり付いていた。  「うつ伏せの方がいいかな」  梓先輩がそう言うとぐるりと俺の身体を反転させた。座ったままの梓先輩に抱きつくようにさせられて、腰を高く上げさせられる。  「も……止めて……」  訴えても聞き入れてもらえない。  「大丈夫」  梓先輩の声にも色が増している。  「一臣。そろそろいいよ」  指が抜かれた。  「しっかり溶かしたら大丈夫だよ」