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第2話 繋がり
「 ぁっ。」
彼は、抱かれているときも美しかった。
「おじさっ、そこっ、もっと頂戴…」
美しく、官能的で、思っていた以上に淫らだった。
「あっ。はぁっ。」
白い肌が赤く火照り、染め上げられていく光景はまるで透明な水晶に色が宿るようだった。
「ふふっ。おじさん、俺のナカ、気持ちぃ?」
彼は、愉しそうにそう尋ねてきた。正直俺より余裕あるんじゃないかって思うくらいには。
「うん、気持ちいいよ。」
どこか手のひらの上で踊らされているような、弄ばれているような感覚を誤魔化す様に、彼の最奥を激しく突いた。
「ぁあっ。んんっ。あっ。ああっ。」
彼は、魔性だ。誰もを虜にしてしまう。道行く人でさえ、彼の美しさには頬を染める。
「あっ。」
絶頂する時も、美しさを崩すことなく寧ろ一層色香を濃くさせる。
「ほんと、魔性…」
「ふぇ?」
俺の小さな呟きを、快楽に溺れていく彼が聞くことはなかった。
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