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第6話

「男、というより……」 「うん?」 「松本ならいける」  何でそこでドヤ顔するんだよっ! 「俺も松本が好きだと気が付いて想像したんだ」 「何を?」 「俺は松本を抱けるのか、をだ」  お前っ、なんて事想像してんだよ! もうそれ完全にアウトだろ! 「って、俺が抱かれる方なの!?」  抱かれる方って事は確かアレだ……。後ろの穴に挿れられるアレだろ? ムリムリ。あれは出口であって入口じゃない。 「松本が嫌なら俺が抱かれても構わない」 「えええっ!?」 「つまり、俺は松本なら大丈夫だ!」  おい、お前……なんて顔してんだよ。まるでこの世の終わりみたいな暗い顔しやがって。さっきまでの真っ赤な顔はどこいった? お前だって抱かれる方、怖いんじゃねーかよ。それなのに、俺の希望を優先しちゃうわけ?  なんて言うか、もうホントに……。 「どんだけ俺の事、好きなんだよ……」  溜息と共に力が抜けた。何だか悩んでるのがバカバカしくなってきた。 「好きだよ、そりゃ。この先もずっと一緒に居たいと思えるくらい愛してるよ」  だからさ、何でそんな簡単に愛してるとか言えちゃうわけ? 恥ずかしくないの? 俺はすっげー恥ずかしくて体温が上昇中だよ……。

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