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「……いや、どう考えても無理だろ……お、俺が顔をあてた制服に…っ、いつぐが袖を通すとかそんなのっ……」
教室に戻ってきたのち、結局六限はそのまま体操着姿で授業を受けたいつぐであったが、けれどもこんな日に限って授業が七限目までだったせいか、六限が終わると共に教室の隅でいつぐが制服に着替えなおしだし……俺はモロに少し前に自分の顔を思いっきり押し当てていたワイシャツにアイツが袖を通す瞬間を目の当たりにしてしまったのである。
もとはアイツの制服なのだから、着替えること自体に何もおかしいことなんてない。
「ない……って言ってもよ……ああ、俺マジで何てことしちまったんだっ…」
時間を置いたから大丈夫? ――大丈夫なわけない。
あんな……あんなコトをした後の制服に着替えるいつぐを見て正気でいられる方法があるのだったら、是が非でも教えてもらいたいくらいだ。
好きなヤツの服の匂いを嗅いで興奮し、あまつさえ教室内でコトに及ぼうとした自分は、『まるで』じゃなく、もうどこからどう見たって立派な変態のストーカーだ。
最低で、最悪で、気持ち悪い。
なのに、
「っ……ふ、ん、ぁ……いつぐ、いつぐぅ…♡」
急いで帰ってきた俺の身体は、火傷するぐらい熱く火照っており。
こんな時でさえも、俺はまたいつぐを想い自身の息子に手をかけるのだった。
「んあっ♡ はぁ、いつぐの匂い、すごく良かった…あぅ、んんあぁ♡♡」
ぐちゅぐちゅじゅぽっ、
部屋のドアに背中を密着させたまま、俺はすでに先走りを出し染みを作っていた下着から窮屈にしていた愚息をとりだし、一心不乱に扱いていく。
右手でじゅぽじゅぽ卑猥な音をたてさせながら、空いた左手で器用にワイシャツのボタンをいくつか外し、隙間から興奮でピンっと主張していたすでに性感帯となっている乳首をぎゅむっと摘まみ弄る。
「あああっ♡ あっ、乳首っ乳首イイ♡♡ んっんっ、ちんこもっああんっ♡♡♡」
ぎゅむぎゅむきゅっきゅ、ぐりぐりゴシゴシ、
涎を垂らしながらエロ台詞を平気で音に乗せていき、両手で乳首とちんこを同時に感じさせていく。
「いつぐっ、いつぐぅ♡♡ はっ、気持ちい、気持ちいいからぁ♡ あっもっとぉ…♡♡」
もっともっと乱れたくて、乳首を弄っていた左手で下着を全部剥ぎ取り、その奥に潜みパクパクと今か今かと待ちわびていたアナルへとずぷりと指を這わす。
もう何度となく快感を得ているソコは、いともたやすく俺の指を喰らいつくしていった。
「ああんっ、奥ぅ♡ 奥ダメぇっ♡♡ いつぐのちんこっずぽずぽ奥までキてるぅ♡♡」
自身の指を脳内ですぐさま愛しい相手のモノへと変換し、上下左右好き勝手に暴れさせ引っ切り無しに喘ぎ声を漏らしていく。
そうして、
「んああっ♡♡ あっ、ダメぇっ♡ いつぐっ、いつぐのちんこで俺もうイクっ♡ あっ、イクイクイクぅぅっ…♡♡♡」
びゅっびゅうぅ、どぴゅっ、
勢いよく溢れ出た白濁の液が、部屋のフローリングの床を瞬く間に汚すその光景を見ながら、ぼんやりとした意識の中、けれども脳内にはあの教室の時よりもうるさいくらいの警告音が鳴り響いていた。
「……っ、このままじゃ俺、もっと……」
――もっと、ヤバいことをしてしまいそうだ、と。
そんな、俺の自身へ送った危険信号は、六月半ば。
俺が『藤枝いつぐ』という存在に恋をした五月半ばからちょうど一ヶ月が経った日に、
現実のモノへと変わってしまうのであった。
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