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「はぁ、いつぐぅ♡ いつぐの匂いでいっぱい♡♡」
グラウンドの土がそこらかしこに付いているのも気にせず、俺はクタクタになったいつぐのジャージに顔を埋め、思いっきり息を吸い込む。
制服のワイシャツを嗅いだ時よりももっとはっきりとしたいつぐの汗だと思われる匂いと、いつぐ自身の濃い匂いが鼻を掠め、身体全体を包むように広がっていく。
たまらずその場にへたりと座り込み、カチャカチャとベルトを外し、急いで前を寛げる。
スーハ―と大きく息を吸って吐きながら、クチュリと鈴口を指でゆっくり撫で、徐々に激しく動かしてく。
「……んんっ♡ あぁ、あっ♡ いつぐっ、あんっいつぐぅ♡♡♡」
何度も何度も愛しい相手の名を呼びながら、
「ふぅ、あっあう♡ はぁ…いつぐの匂いっ♡ んっいつぐ、好きぃ…♡♡♡」
好き、と、口に出す。
「はぁっううんっあっ、あっいつぐぅ♡ んちゅう、んむっ」
段々と匂いを嗅ぐだけでは飽き足らず、俺はとうとういつぐのジャージの裾を口で咥えだし、
「んんっちゅぱ、ぁんおいひい…♡ いちゅぐの味がするぅ♡♡」
ちゅうちゅうと音をたてながら、ジャージを強く吸うなんて変態すぎる行為に没頭する。
……ああ、本当に変態すぎてもう笑うしかない。
こんな姿、一ヶ月前の俺が知ったらどう思うだろうか。
ショックのあまり、寝込んじまうか?
なんて、頭の隅で考えるけど。
けれどきっとこれが、俺の――『恋』を知った矢代疾風の、本当の姿なのだろう。
「ああっおくぅ♡ いつぐっもっとオレのけつまんこじゅぽじゅぽしてぇっ♡♡♡ あっあんんっちんこっいつぐのちんこでおまんこ壊れるぅっ♡♡♡」
ちんこを擦るだけじゃ当然物足りなくなった俺は、ここがサッカー部の部室であることも忘れたかのように、制服も下着も勢いよく剥ぎ取り、ずぶりっずちゅうぅとアナルに指を挿入し、いつぐにピストンされてるかの如く激しく上下に揺さぶっていく。
「ああんっ、もうダメぇっ♡ いつぐのちんこぉ♡ ホンモノっ奥に欲しいのぉっっ♡♡♡」
いつぐに抱かれたい。妄想じゃなく、本物のいつぐのちんこで、俺を狂うほどめちゃくちゃに犯してほしい。
ああ、いつぐ、好き、好き、好きぃ、
「ああっイクっ♡♡ イクっイクっいつ…っ」
大好きだ、いつ――
――ガチャリ。
「ぐ、って、っ……え、あ、」
イきそうになった瞬間。
俺の嬌声に何故か重なるように聞こえたのは、そんな金属質な音で。
音のした方……部室の入り口付近へゆっくりと顔を向けると、
「え、と…こんばんは、かな? 矢代くん」
「……っっ!!!??」
そこには、俺が初めて恋をした相手――藤枝いつぐが、眉を下げたような表情でこちらを見下ろしていたのだった。
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