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   ……もう一回、キスしたいな。してもいいかな。  気持ちが高ぶり、もう一度彼と口づけを交わしたくなったオレは、  改めて目の前で涙を見せる疾風くんに視点を合わせた 「ごほぉっっ!!!」 「!!?」  瞬間。  しかし再びしっかりと認識してみれば……今現在の疾風くんの恰好は、制服の上のワイシャツはボタンが殆ど外れ胸はチラリ、おへそは丸見え、下に至ってはズボンだけじゃなく下着さえも取り払ったほぼ全裸といっていい状態であり。  しかも彼の息子……ちんこは、イク寸前でオレが声をかけたせいかおそらく一回萎えかけたと思われるものの、また今はちょっと緩く勃ちあがり、その股間を中心に、色んなところに先走りやらなんやらの汁的なモノがテラテラ卑猥に光り輝いていたのだった。 「…いやあの、よく考えなくても…今の疾風くんの恰好がす、すごいなって気づいてそれで…」 「は、俺の……なっ!!? みみみ見るなっ…!!!」 「えっあっごめんなさいっ!!」 「あ、……い、いや…謝るのはむしろ俺のほうだ……悪い、その、ジャージも…」 「へ…あっ、オレの……っ、ここ涎で濡れてるのって、さっき咥えてた…」 「!! あ、それは……あの、き、きちんと洗って返すから……っほんと、ごめん」 「っ、」  やばすぎる彼の恰好に思わず大きく咳き込み、オレが顔を真っ赤にさせながら今の状態を指摘すると、疾風くんも色々ありすぎてすっかり忘れてたのか、視線を下に向け自分があられもない姿をしていたことにようやく気付き、すぐさま顔をぷしゅっと真っ赤に燃え上がらせた。  同時に、今までずっと膝の上に置いていたオレの部活の土などで汚れたクタクタのジャージをぎゅっと手で強く掴み、謝罪の言葉を述べてくる。  けれど……その前全開でおっぱいチラ見せしつつ、下はちんこが半勃起状態でそこらかしこがえっちなお汁でベタベタで、さらにジャージを汚しちゃったことを悔いて恥ずかしがっているその顔はトマトみたいに赤く、ぷるぷる身体全体を震わせている疾風くんは……なんていうかもう、全部が全部えろすぎて。 「っ…」チラッと、もう一度目の前の彼を視界にいれる。  前に一回偶然見てしまったあのAVに出てきた女の人よりも、何億倍も今の疾風くんのほうがえろくみえる。  反面、目の前の光景が現実だなんて、頭の片隅、まだ信じられない自分がいたりもした。  だって、二年で同じクラスになってから六月半ばの今日までの約二ヶ月半。  オレにとって疾風くん――『矢代疾風』は、イケメンでいつも周りを女の子で囲んでて、噂頼りだけどしょっちゅう学校の女子に告白されまくってるらしい所謂リア充というやつで、地味で目立たない、特に秀でたところもないサッカーがど下手すぎるオレとはまさに正反対、別世界の住人だと、そう勝手にずっと思ってたんだ。  なのにそんな疾風くんが、オレのことを想ってさっきまでジャージの匂いを嗅ぎながらオナニーをしてえっちに乱れまくってただなんて、さ。  ……ゴクリ。思わず自身の喉を鳴らしてしまうけど。  ――あれ、でもそういえば。  興奮で身体を熱くさせながらも、  ふいにオレは、その先程までの疾風くんのオナニー姿を思い出し。

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