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「ふっ…いつぐぅ♡ いつぐ♡♡」
「は、疾風くん…♡♡」
ニヒルな顔から一転。
今度はとろけるような声色と表情を見せながら、上に跨っているオレの腰にスラっとした両足をぐぐっと逃がさないとでも言うように強く絡め、これでもかと身体を隙間なく密着させてくる疾風くん。
自然と首の方にも腕を回し出し、無意識なのか…スリスリとオレの頬に自らの頬を重ね、甘くオレの名を何度も呟くものだから。
「はぁ…♡ 疾風くんっ疾風くんっ♡♡」
「んあっ…♡♡ あっ、いつぐソコはぁ…ああんっ♡♡♡」
へこへこカクカク、
まるで本当に繋がってるみたいに、気づけばオレは自身の怒張しているズボン越しの固い部分を、彼の剥き出しになって汗ばんでいるアナルにグイグイと強くグラインドさせていた。
「ふっ、はっ…疾風くん♡ 疾風くんのお尻に擦れてっ…うあっ♡♡」
「あっあっ、いつぐぅ…♡ いつぐのちんこ固いっ、俺の…俺のけつまんにズボン越しにグイグイ当たって…んああっ♡♡」
「ごめっ、勝手に腰動いて止まらないっ…止まれないんだよぅ…♡♡♡」
「っ、……それって、俺の中に早く挿入りたいってこと、ぁあっ…なのかっ…」
「うんっ挿入りたい、オレのちんこっ疾風くんの中に早く挿入れたいっ……疾風くんで、疾風くんにオレの童貞捧げたいんだっ…!!」
「――…っ」
多分地味なオレだから……そんなオレの息子も、当然地味に違いなくて。
疾風くんのことを満足させられるかなんて保障はどこにもないし、もしかしたらすごい下手くそすぎて、キミに痛さを伴わせちゃうかもしれない。
それでも、耐えきれない今のすべての気持ちを目の前の疾風くんにそう叫ぶように伝えたオレに、
「は、ほんと何だよソレっ……好きなヤツから童貞捧げたいなんて言われるとか、最高以外の何ものでもない殺し文句すぎんだろ…♡♡ っ、いつぐ…いつぐのこのちんこで、俺だって早くぐちゃぐちゃのドロドロに溶かされたいっ……だからなぁ、オマエの童貞今すぐ俺に貰わせてくれよっ、いつぐぅ…♡♡♡」
「っ、ああもうっ……疾風くんキミって奴は本当にっ…!!」
「んあぁ♡♡♡」
――『殺し文句』なんて、むしろオレの方が今日何度疾風くんに殺されそうになっているんだか。
なんて思いながら、オレはもう一度彼を強くキツく抱きしめ。
妖艶に微笑む疾風くんの首もとに、ガブリ、獣みたいに噛みつくようなキスをお見舞いしてみせた。
やっぱりオレは、物凄い人に好かれてしまったようである。
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