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…え、あ……も、もしかして今の奥のしこりみたいなのって……っ!!!
「こっこれが噂の前立腺ってやつなのか…!!? わわっほんとにあったんだ!!」
「んぁ……ぜ、ぜんりつせ…?」
もっちーよりはオタク知識は浅いけど、色々なアニメや漫画を見ていると自然とボーイズラブ――所謂男同士の恋愛モノの作品にも目を通す機会もあったりして。
意外と純粋で甘酸っぱい恋愛模様が描かれたりしてるから、もっちーに借りたりして特に嫌悪感もなく読み進めてしていくと、そういう場面……えっちシーンで男同士の場合は『前立腺』を刺激して快感を得るらしく、よくそんな場面が描かれていたのである。
その時は、へ~そこ刺激すると気持ちよくなるのかぁ~…なんて、特に気にせず読んでいたけど……ま、まさかほんとに、
「っ、」
「? いつぐどうし……ひあああっっ♡♡♡」
「!! ……ほ、ほんとにココ、感じるんだ…」
「な、なにっ、んぁ…あ、いつぐ今何し…っあああん♡♡♡」
「っ……うわ…疾風く…す、すごっ…♡♡♡」
「ぁ、も、…し、死ぬぅ…♡♡ な、何っ…お、俺に何したんだよいつぐぅ…」
「え、…ハッごっごめんっ、ごめんね疾風くん…!!?」
「うぅ、いつ、いつぐのばかやろぉ……」
「うわぁごめんっごめんなさい疾風くんっ、なっ泣かないでぇ…!!」
本当に前立腺を刺激すると気持ちよくなるのだと、目の前の疾風くんの今までにないくらいの感じ方に興奮してしまい、つい我を忘れ彼の前立腺部分を執拗に責めてしまうオレであったが、未知の体験からなのか、疾風くんが涙をぽろりと流し震えだしたため焦り慌てだす。
そして涙を流す彼をぎゅっと抱きしめながら謝罪を述べつつ、前立腺への刺激についての説明をし。
それと同時、後ろでオナニーをよくしていたという疾風くんに、ソコを触ったことはなかったのかを聞いてみると。
「…? わ、かんねぇ…もしかしたら知らずにかすったりしたことはあったかもだけど……でも、さっきのまるで身体に電流が走ったような感覚は…初めての体験だった、と思う…」
「!! …そ、そうだったんだ」
……驚きである。
つまりは、疾風くんは今までも……それこそさっきまでこの場所で後ろを弄っていたあの時でさえも、直接前立腺に触れて快感を得ていたわけではなかったということなのか。
えっ、じゃあつまり、
「疾風くんは、ただお尻に指を挿入るだけで…あそこまで乱れに乱れまくってたってこと、なんだよね…?」
「っ、おい言い方っ……わ、悪いかよ…」
「…いやむしろ……っどうしよう、疾風くんが天然えっちすぎてヤバいっ…」
「なっ!!? はっはぁっ…オマエ何言って、」
「ううっ…もうほんとちんこが痛くて限界だよっ…」
「ちんっ…!? っ…な、何なんだよマジで…」
――…マジで何なんだよはこっちの台詞だよ、疾風くん。
本当、オレの気持ちをどんだけ高ぶらせれば気が済むんだ……そして、オレの愚息を窮屈なズボンの中でこれ以上大きくさせないでもほしいんですけど。
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