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もちろん、前立腺をめいっぱい触らなくても指を出し入れするだけで気持ちよくなる人は、疾風くんの他にもいるんだと思う――読んでいたBL漫画のそういうシーンでもすぐに感じているキャラいっぱいいたし、現実は実際疾風くん以外見たことはないからわからないけど、たぶんきっとそうっ…――それでも、こんな天然淫乱な体質…よく今まで表に出てこなかったもんだよ。
いや……というか、ある意味オレが引き出してしまったのか?
っ、そう考えると、ヤバい……マジで嬉しい…っ。
「はぁ…疾風くんは、オレを喜ばす天才なのかもしれない…」
「っ!? …な、何だよそれっ……つか、それ言うならお、オマエのほうが俺をどんだけ喜ばすコトしてると思って…」
「へっ?」
「とっとにかく、早く一緒に気持ちよくなるぞって、こと…だ。オマエのソレっ、もうげっ限界なんだろっ…」
「!! …ははっそうだね、一緒に気持ちよくなろっか♡ オレ、早く疾風くんの中に挿入りたい、です…♡♡」
「っ、…いつぐ♡♡♡」
少しばかり、ハプニング的なことが起きたものの。
オレも、オレに限界なんだろっと言った疾風くんもきっともう、限界に限界で。「挿入りたい」の宣言通り、オレはぎゅっと今まで抱きしめていた疾風くんから離れ、この部室で疾風くんのオナニーを見てしまった時からもうずっと張り詰めていた自身のぱんぱんに膨れ上がった勃起ちんこを、カチャカチャっベルトを急かすように解き、やっとの思いで窮屈なズボンの中から取り出したのであった。
「っ!! ……こ、れが…いつぐの…ちんこ、」
「……あはは、なっなんか恥ずかしいね…既に臨戦態勢の自分のモノ見られるとか…しかも、下着前めっちゃ濡れてるしっ…」
「……」
地味なオレらしく素朴な見た目の自身の息子だけど、あまりにも限界突破な感じの勃起状態だったためか、下着から取り出すと同時、ぶるんって音でもしそうなほどものすごい勢いで疾風くんの目の前にその姿を見せてしまったことに、羞恥心でいっぱいになり思わず顔を赤くしてしまうオレ。
うわ…ほんとちんこ当たってた部分ヤバいくらい粘ってる……まさに童貞乙って感じだなぁ…はは、と己の耐性の無さに、少しの間心の中で反省をしたのち。
最初に言葉を発してから妙に静かになった疾風くんの方に、んっ? と目をふと向けると。
「っ!? …は、疾風、くん…?」
「……ふぁ♡ いつぐの、ちんこ…♡♡ ほ、ほんものっ…ちんこぉ♡♡♡」
「!!?」
……何故か疾風くんは、とろけきった瞳と声色をし、涎が端から垂れている口に自分の指を入れながらこちらを熱い眼差しで見つめていたのである。
「…っ、疾風くん何その表情と声…しかも口に指まで入れてえっちすぎるでしょっ…」
「え……っ!! あっ、いやそのっ……想像じゃなくて本物のいつぐのちんこが目の前に現れたから、つい美味しそうって思ってそれでっ…」
「へっ」
「あ、」
「……えと、オレのちんこ…お、美味しそう…なの?」
「ちがっ今のはっ…………う、…しゃぶってみたい…くらい、の…ちんこだと思った、俺は…」
「っ!!? ……うぐ、疾風くん…」
「な、何だよ…どうぜ俺は変態だってわか」
「疾風くんっ!!!」
「えっいつ……んむぅっ!!?」
――ああもう、何というか本当……キミって奴は
「んっ……はぁ…最高にかわいくて、えっちで、すごく素敵で…目が離せなくなっちゃう魅力的な人だったんだね、疾風くんってさ♡♡」
「っ……なんだよいきなり…それ、」
「へへっ、オレの今の素直な気持ちだよ……嫌だった?」「ぐっ……んなワケ、ねぇだろっ……好きだ、大好きだっ…いつぐのバカ野郎ぉ…♡♡」
「! そっかぁ、よかった♡♡ ……ね、疾風くん、今度こそキミの中…挿入ってもいいかな♡」
「っ、もう待ちくたびれたっつーの…♡♡ 全部…受け止めてやるからな、いつぐ♡♡♡」
「うんっ、疾風くん…♡♡♡」
そうして、あまりにもかわいすぎる疾風くんに込み上げるてくるものが抑えきれなかったオレは、
彼にもう一度口づけをし。
今度こそ本当に、そんな疾風くんと一つになるべく、オレは彼を強く強く抱きしめたのだった。
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