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第6話

 砂糖のように甘美に名を呼びながら、睦生は両脚をもじもじと動かした。  すでにまくれ上がったスカートからは、下着が覗いている。 「うわ、なんですかコレ。えっ、エロすぎませんか……」  いわゆるビキニに近い形状だが、脚の付け根を走るのは紐のようなレース生地である。  ほとんど茎と花嚢だけを覆った、なんとも大胆な下着だ。  その上、既に処理済みなのか体毛は一切生えていない。すべすべな局部は一層いやらしく見える。 「……こ、この制服、ラインが出ちゃうから、こういう方がいいって聞いて」  恥じらいながらたどたどしく答える睦生に、体がさらに熱くなる。  腰を持ち上げて臀部を見遣れば、ごくんと喉がなる。それはビールを飲むよりも盛大な生唾だろう。 「ほとんど紐だから、お尻なんか丸見えですね」 「あん、まり見ないでって……もうっ」  口調はいつの間にか砕けていたが、そんなことは気にもならない。  頬のような滑らかな臀部に、ちゅっと口付けると、張りのいい肌がぷるんと震える。  上半身の骨ばった体型からは気付かなかったが、もっちりとした大ぶりの尻である。 「……もしかして穂希くん、お尻好き?」 「いやそういうわけでは……でも生物はお尻を見て発情するようになってるから……間違いではないかもしれませんね」  ふと生物学的なことが頭に過り、こんなときだというのに歩希は真面目に答えた。 「なにそれ……じゃ、お尻見ながらココ、擦っていいよ」  睦生は膝立ちになると、自分の後ろ腿の肉をもっちりと持ち上げた。  なんて蠱惑的で、恐ろしい誘いだろうか。

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