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胴慾 5
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緋音さんの細い白い腕がパジャマの裾から伸びてきて、オレの首にしっかりと抱きついてきた。オレは緋音さんの背中に左手を回すと、倒れないようにしっかりと支える。
右手は内部のローターの位置を調整するために、緋音さんの小さな穴に指を入れて、振動を続けるローターを軽く押さえる。
「・・・はぁああんん・・・待って・・・やぁあっっっ!!」
目の前の緋音さんの奇麗な顔が、淫らに乱れてエロくて半端(はんぱ)ない。
短い黒髪を振り乱して、薄茶の瞳からは大粒の涙をこぼして、薄い紅の口唇の端から涎(よだれ)を溢(あふ)れさせている。
はだけた胸の白さと、乱れた黒髪と、パジャマから覗く艶(なまめ)かしい鎖骨に、立ちのぼる甘い体臭に眩暈がする。
全裸じゃなくて上だけパジャマを着ていて、それをはだけさせてエロい体が見え隠れしているのが、もう最高にいやらしくて、本当に好き。
そしてオレがそんなことを考えていることを、ちゃんとわかっていて、これ見よがしに見せてくる緋音さんが、最高に好き。
オレは緋音さんの細い白い首を締めるように掴んだ。トロンとした瞳で顔を上げて、大きく呼吸する緋音さんの、顎(あご)に滴(したた)る涎(よだれ)を舐め、頬を伝う涙を舐めとる。
「はくえい・・・やだぁやめ・・・っっっっ!!」
再び体を大きく震わせて、声にならない悲鳴をあげて、緋音さんが射精できないまま達く。
「2回目。いいペースだね。10回なんて楽勝なんじゃない?」
「いや、やだぁ・・・もうやっっ・・・」
「頑張って」
口元だけで微笑む。
緋音さんがそんなオレを見て、濡れたいやらしい瞳できつく睨む。この瞳が蕩(とろ)けて、オレに縋(すが)りついてくる瞬間が堪(たま)らない。
オレは緋音さんの華奢(きゃしゃ)な体を、そっとベットに横たわらせて、汗の浮いている額(ひたい)にキスをした。
緋音さんの体がベットに沈んで落ち着くのを確認して、オレは内部(なか)のローターを再び調整して、緋音さんのいい所に押し当てる。
「ひゃぁぁっっ!!!・・・ふぅぁ・・・」
大きく目を見開いて、身体中震わせて、緋音さんは意識が飛ぶ寸前でまたイッた。全身で大きく繰り返す呼吸を聞きながら、オレはわざと緋音さんの耳元で囁く。
「3回目。早いね。体が慣れてきた?」
「やだ・・・やだ・・・」
「まだダメだよ」
その後もオレは、泣いて縋(すが)って嫌がる緋音さんを、イかせ続けた。
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