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* * *
苦々しい記憶が浮上した。奥深く、海底から気泡が上がってくるように、じわじわとその全体を覗かせ、明かりという名の脳裏という場所に近付いてくる。普段は眠っていて意識もしなければ思い出さないそれは、一瞬きの間に飛来した。
【告白】
誰もがその言葉に結び付いている記憶があるだろう中で、湊の記憶は苦々しいのだ。
自分が周囲とは、世間一般的な現実と違うと気付いたのは中学生の頃。同性が好きだなんて、無論悩み、苦しんできたが、それは世間一般と同じように嫌でも恋はしてしまうのだった。
もちろん、告白などできやしない。友達が、ある時は先輩に嫌われると知りながら実行に移すなんて怖くてできなかった。
ただ見てるだけで、満足であった。
それから高校に上がり、一年ほど片想いしていた友人が勇気を出して告白したいと相談を持ちかけてきた。
相手は可愛らしい子で、友人にぴったりだと思った。
辛かったのは、見守っていてほしいと言われたこと。
好きな人の告白現場を見るなんてどれだけ自分が惨めで、辛いことか。それが成功した暁には……絶望と喪失感がない交ぜになって襲ってくる――。
告白、なんて聞けばそんな思い出がよみがえってくる。
しかし、現在湊を煩わせているのは別の出来事である。
『好きです』
昨日、聞いたその声は幻聴ではなかったと思う。
そう言った彼は可愛いとよく口にする。だが、好きだと言ったのは初めてであった。
きっとその言葉に深い理由はない。そう思うのに、湊の胸を余計にざわつかせるのだった。
「あんな声、初めて聞いた」
――自分が鴻としていることを刹那的に忘れたほど。
「――みっちゃーん!」
「あ、りっちゃん! 遅いよー」
湊の思考を遮るように、里津が向かいから走ってくる。
ごめーんと悪びれた様子もなく謝る彼に、湊は唇を尖らせる。
「待ったよ、結構」
「そこは“今来たところだよ、大丈夫”って可愛く出迎えてよぉ」
「やだ。待ったもん」
「あははっ、ごめーんってば」
「その謝り方がなってない」
「ごめんなさい。遅刻しちゃった」
「……」
「僕、可愛い?」
「あざとい!」
「あははは!」
学校が休みの貴重な日曜日。
湊は里津に誘われ、遊ぶ約束をしていた。言われた時間五分前に到着した湊に対し、里津は十五分の遅れである。その間、連絡はなし。もう少し遅かったら帰るところだ。
それでもひとたび里津を見てしまえば不満はどこかへ消え去り、やはり好きなのだと改めて思ってしまう。
里津を見るたびに好きだと想う。
そう素直に口にしたら、里津はどんな反応をするだろう。
と、そこまで想像した湊の腕を里津が引っ張ってくる。
「早く行こ」
「うん」
少し大きめのコートを羽織った里津に導かれるまま、湊は歩き出す。
冬が着実と迫ってきているようで、一段と冷えている今日。湊は一歩前に踏み出す。
* * *
街中を見て回り、気になった店を覗いて。特に買うでもなく、デートというには少し物足りない散歩を終えて。
すっかり冷たくなった肌を温めようと、二人は里津の家に雪崩れ込んだ。今日も両親はいないらしい。
鍵っ子里津は慣れた手つきで玄関を解錠し、意地悪な顔をして手早く湊を室内に引き入れた。それから鍵をするなり、するりと首に腕を回して唇を重ね合わせてきたのだ。
「ん、んぅ」
「っ……は、里津、ぅ」
「ン、ふ……み、みっひゃんん」
靴も脱がずに玄関先で口付ける。
鍵を開けられたら最後であるのに、構わず里津は舌を忍ばせ、湊の咥内を暴いてくる。
その積極性に、早くも湊は限界を迎えていた。
「ん、んっ……もぅ、たてな、」
「んー? みっちゃん早いよ」
「なんか、今日の……、」
「僕、あれから誰ともしてないから」
「え……?」
「なんかもう、みっちゃんとしかしたくない」
「えぁ、んん!」
かぷり、と唇を食まれ。隙間から薄い舌が湊のそれを撫でていく。にゅるにゅると動くそれに翻弄されればされるほど、何度も角度を変え、里津は追い詰めてくる。
「……みっちゃんが誰と何してても、僕はもう、みっちゃんしか触らない」
――がらがらと崩れていく様を目の当たりにしたような気がした。
体を繋げられない、という前提が無いに等しい今、全てが瓦解に向けてぼろぼろと崩壊していっているようで。
それよりも驚いたのは、里津の考えだった。自分が頑張ると言ったから鴻にも流夏にも体を開かずに待っていたのだろうか。
それなのに自分は鴻と致して……。
更にそれを里津は予想していた。
「ごめ――」
「謝らなくていいよ。こういうふうになるよう仕組んだのは僕なんだ」
「……?」
「ごめんね、みっちゃん。僕がしっかりしていれば、こんなことにはならなかった」
「り、ちゃ……?」
「一生、後悔すると思う。けど、みっちゃんの心がまだ僕にあるならなんとしてでも繋ぎ止めるから」
理解が及ばない方向への話の展開に湊は首を捻ってしまう。
「僕のこと、好き?」
「……っ」
再度、衝撃が走った。
今までにそう問われたことがなかったことに、今更ながら気付いたからだ。
また同時に、自分はそのことに気付いていなかった。
里津は湊が好きでいてくれることに自信を持っていたとでも言うように、好きだと何回も告白してくれた。確かめるように、思いを聞いてきたことはなかったのである。
つまり、通例を破って問うてきたということは、湊の想いを疑っているのではないか。
瞬く間にそんな考えを浮かべた湊は、自ら里津の唇を奪い返してやった。
「好きだよ、りっちゃんが好き」
「鴻よりも?」
「うん、鴻よりも好き」
どうしてそこで鴻が出てくるのか。疑問に思いながらも即座に頷いた。
疑われているというなら、ほんの少しの逡巡がその疑いを深めてしまうかもしれない。
「流夏より?」
「流夏より。誰よりもりっちゃんが、里津が一番好きだよ」
「……うん、ありがとぅ、大好きっ」
「っん」
無防備だった首に口付けられ、服の中に忍び込んできた手のひらがお腹を伝い、胸元をまさぐってくる。
「ぁぅ、りっちゃん」
「今日もいれてあげるね」
「ん……で、でも、今日は俺がって」
「ううん。みっちゃんが無理する必要ない」
「りっちゃんが無理する必要もないよ?」
「うん、だからね、いいんだよ」
「ぁん」
胸の尖りを弾かれ、指の腹で潰される。
「これだけは謝らなきゃ、本当に。みっちゃん、ごめんね」
「ぁ……なん、で」
「ほんと僕は未熟で子供みたいで、自分でも嫌になるぐらい、みっちゃんが好きなんだ」
苦しそうにそう言った里津は湊の足を割って体を入り込ませると、両の膝裏に手を差し込み、下半身を押し当ててくる。そしてどうにもいやらしい腰振りをして、衣服越しの摩擦を楽しみ始めるのだ。
「ん、ん……りっちゃん、あ」
「どうしよう、これを言ったらみっちゃんが僕を嫌いになるようで――今は言いたくないっ」
* * *
視界が上下に揺れて、強烈な快感に身を捩る。
「ぁん、ん、ぁん、あんんっんー……!」
湊は、里津の気持ちを尊重することにした。
里津を待っている間、今日は自分が里津を気持ちよくしてあげようと覚悟を決めていたのだが。
里津が言うには、その必要はないらしい。理由は言いたくないと言われてしまうと、無理矢理に聞けるわけもなかった。
一つだけ確かなのは、初めて体を繋げた日よりも、里津の行動一つ一つがどこか手慣れているような気がしていることだ。
「あぁ、みっちゃん……きもちいい? 痛くない?」
「ぅんっ、きもちいぃ、はあっ」
「んっ僕も気持ちいいよ……ぎゅって、締め付けられて」
「ふうぅっ……ひぁ、あっ、」
あまりにも強い刺激に湊はシーツを握る。
それに気付いた里津がその手をほどき、自身の指を絡めて繋いでくる。
「り、っちゃん!」
「は、はぁ……もぅ、いきそ」
「あうぅ、んー……ッ」
「みっちゃんもいく?」
その問いかけに何度も頷き、湊は最奥まで突かれて、果てた。ぱたぱたと吐き出した液体がお腹を汚す。
それと同時に奥に出された感覚が全身を貫き、じんわりと瞳を濡らした。
「やぁ……いっぱい、でて」
顔を逸らし、手の甲で視界を遮る。
今、里津を見たら自分がどうなるか分かったものではなかった。
気持ちよくて、嬉しくて。その余韻がおかしくさせるようで。
「ごめんね、すぐに掻き出してあげるから」
「ぁ、待って」
「どうしたの?」
「やらなくていい」
「え?」
「里津の、まだお腹にいれたままでいたい、から」
「……っ」
「あと、なんか……まだ」
足を抱えるようにし、手を忍ばせ、栓を失った孔へ指を挿入する。
「気持ちよくなりたい。だから、まだ里津の、必要だから」
外に逃がさないよう、慎重にかき混ぜ、塗り込むように指を押し付ける。
「ん……ん」
「み、みっちゃん」
「りっちゃんの、んっぁ、きもちい」
段々とスピードを早くしていけば、ぐちゅぐちゅと音が鳴る。
指が届く範囲は限られているものの、充分に気持ちがよかった。
里津にとっては楽しくない光景かもしれないと思いつつも、やめられなかった。
思考が快楽にとりつかれて、ただただのぼりつめていく。
「……いれたい」
その時、微かな呟きが湊を塞き止めた。
「んぁ……?」
「みっちゃん。自分で広げて、白いのが見えるように、僕を誘って?」
「……ぇ?」
「早く」
そう急かされ、里津の瞳が熱を帯びていることに気付かされた。
……興奮、しているらしい。
湊の痴態を目の当たりにして嫌悪するどころか、高ぶるほど微かに息を荒らげている。
それに興奮してしまう、湊であった。
きゅっと締まる孔に人差し指を入れ、左右に軽く引っ張る。
「ぅ、ぁ……は、あ、いれて?」
「……」
と、そこを里津が凝視してきた。そのあからさまな視線に広げた場所が伸縮するのが自分でも分かる。
「期待してるの……? ひくひくしてる」
里津にしては低い声で言われたと思いきや、真っ直ぐ指が差し込まれる。
「んン……っ」
「僕のでいっぱい……」
「ゃん、りっちゃん……!」
中で、曲げられた指が好きなように動く。
突然の変化に、湊の脳内は混乱していた。
この間、里津は頑張って体を繋げてくれた。そうであるのに、今は、嬉々としてそれを実行している節があるのだ。
言ってみれば、違和感。それと、疑。
無理してる様子はない――。
次の瞬間、勢いよく捩じ込まれた屹立の先端で奥を突かれた湊は、堪らず背中をしならせ、喉元を晒した。
「あぁんっ」
すかさずそこを噛み付かれ、荒い抽挿を送られてしまう。
「や、ま……っあ、つよぃぃっ」
「ん、ん。みっちゃん、可愛い」
「ゃぁあ!」
えげつない腰遣いである。可愛らしい顔からは想像もつかない攻め様に、とうとう湊の両の目から生理的な涙が流れ落ちた。
「ああぁっ、ひう……っふぁああっ」
「は、はあ、はぁっ」
「あっう、もうっ……だめえぇ!」
びくびくと体が跳ね、里津と自らのお腹の狭間でたらたらと雫を垂らしていた昂りから、白濁とした液体が噴き上がる。
「ぁ……ぁ、ぁ」
それが頬を打つ感触がし、酩酊を誘う快楽の残滓に湊は短く喘いだ。
「可愛い」
どこか狂気さを感じさせる声、吐息たっぷりに再度そう呟いた里津は獣のように、湊の半開きの唇を舐めあげる。
「……りっ、ちゃん……んむ」
「舌、ちょーだい」
「ンッ、ふ……ぅ」
「んー……、……っあ」
幸せいっぱいといった様子だ。
湊はもう何が何だか分からなくなってしまった。
里津の変貌も、快楽が手伝ってあまり考えることができない。
聞きたいことはたくさんあるのに、口から漏れ出すはよがる声ばかりで。
考えることもままならず、湊は初めて与えられる里津からの快感に身を委ねるようにして溺れたのだった。
* * *
気だるい微睡みの中、自分の携帯を操作した湊はぐっと体を伸ばす。
何も纏わずに潜り込んだ布団は心地いい。
「今日、泊まれそう?」
ごろごろと転がる湊にそう声をかけてきたシャツ一枚姿の里津は、くすりと笑う。
「腰、だるくない?」
「うんー大丈夫ー」
「ごめんね、手加減できなくて」
言って、髪を梳いてくる。
その言葉通り、覚醒した里津の律動は激しいもので、何度か本当に意識を飛ばしそうなったのだ。いれられる方がいい、なんて言っていたのが嘘みたいに。
先程までの熱を思い出して疼く体をなんとか意識から離し、里津の頭の先から爪先までを視線でなぞる。
「なんでそんな格好してるの?」
「え? だって……えろいでしょ?」
ふふっと笑う里津は楽しそうで、太ももを隠す丈であるその裾を指先で摘まんで見せてくる。
「えろいけど。自分で言っちゃうと、あざとい」
「やだなぁ、みっちゃんが“あざとい”なんて言葉を知ってるの」
「なんで?」
僅かに唇を尖らせながら布団の中に入り込んでくる里津を見る。
女の子にも負けない肌の白さは、はっきり目の当たりにするより、彼が言うように見え隠れする方が魅力を感じてしまう。
それを知りながら、無駄に柔らかな太ももを見せようとしてくる里津はやはり、あざといのだ。
うっとその魅力にやられていると、彼はその足を絡めてきて小悪魔のような微笑を浮かべる。
「みっちゃんを誘う時は今度からこうしよっかな?」
「り、りっちゃん」
「だから、みっちゃんから誘う時もこうするんだよ?」
「っ、り、りりりっちゃん!」
「あはははっ」
逃げ場はなくて、それでも背中を壁に張り付けて距離を取ろうとすれば、里津がそれまでの艶やかさをすっと内にしまい込んで爆笑する。
今更ながらに気付く。
里津はしっかりパンツ、下着を履いていた。てっきりシャツの向こう側は……なんてはらはらとしていた自分に腹立たしさを覚える。勝手に決めつけて勝手に想像して、勝手にどきまぎしていたのだから。
これが惚れた弱味、なのだろうか。
「りっちゃん好き」
「わ、いきなり何? どうしたの?」
抱きついた湊に、里津がちゃんと抱き締め返しながらそう言ってくる。
――そんなところが好きだ、と実感した。
だからだろうか。ぽつり、と言ってしまった。
「ずっと気になってることがあって」
「うん」
「流夏に、好きって言われた」
「え? ……え、ちょっと待って、どういうこと?」
猫のように擦り寄ってきていた里津が、途端に体を起こす。
ふわりと侵入してきた冷たい空気が里津の焦りを表しているようだった。
ことあらましを語ると、すっかり毛布を剥いでゆったりとしたズボンを履いてしまった彼は神妙な面持ちで、やっぱりと呟いた。
「やっぱり?」
「うん。みっちゃんのこと、好きだったんだって」
そう真面目に言うものだから、湊は笑い飛ばす。
「そんな真剣になることじゃないよ。ただ今まで好きなんて言われたことなかったから、ちょっとびっくりして」
「何言ってるの!」
里津にしては珍しく、大声を出す。
「今までになかったんだから、本気ってことでしょうっ?」
「え、そう?」
「そうなの! “好き”って言葉は、本当に心から思ってないと言えないんだよ? それともみっちゃん、鴻くんに好きって言ったことある?」
「……、」
問いかけられ、反射的に記憶を辿った湊だったが、思い当たる断片は見つからない。
笑い飛ばそうとしたのに、なんだかその事実が重たくのし掛かってきた。
「流夏が、俺のことを好き……?」
「たぶん、僕のせいだと思う」
「……? どういう……?」
そうして聞かされた事情というものは里津の悩みであり決心であり、自分達が招いた終着地点の幻影であった。
「契約を……」
「ごめんね。最初にみっちゃんに言うべきだった」
「そんな。俺も考えてなかったわけじゃないんだ。でも、俺達の具合がよくなったから今まで付き合ってくれてた流夏や鴻を切り捨てる、っていうのは正直、躊躇う」
「本当?」
「嘘吐いてどうする」
「だよね」
苦笑ともつかない、微細な表情の変化を見せる里津が言う。
「僕達、お人好しだね」
――鴻も、流夏も。
そんな含みを感じて、湊は静かに頷いた。
「……これからどうしよう」
「流夏くんのこと?」
「だって冗談とか悪戯かなって思ってたから……」
「やっぱりちゃんとはっきりさせないとダメなのかも」
「……」
この先、どんな展開が待っているだろうか。
きっと罪があるのは自分達の方であろう。
鴻や流夏は、ただ付き合ってくれただけ。振り回されているのは、彼らだ。
「みっちゃん」
「うん」
「もう一回、確認」
平静な声がそう言葉を型どり、里津が両の頬を手のひらで包んで顔を寄せてくる。
「流夏くんに好きって言われて、鴻くんと気持ちいいことして、揺らがなかった?」
「……」
「怒らないから正直に答えて。僕は……信じてもらえないかもしれないけど、ずっと、これからもみっちゃんが好き。みっちゃんがいればいい」
「……りっちゃん」
何を迷う理由があるだろう。
同じように里津の顔を引き寄せた湊は、唇が触れ合う近さで囁くように言った。
「りっちゃんが好きだよ。ずっと、これからも」
「うん」
嬉しそうに、目の前の唇が弧を描く。
「それにね、」
それを認め、続けざまに秘密を打ち明ける。
「りっちゃんの方が……気持ちよかった。だから、体で靡 くとか、りっちゃん以外を好きになるとかないよ。俺の心はりっちゃんだけのもの、だから……って恥ずかしいんだけど……」
「ううん、嬉しいっ」
離れていた距離を尚詰めて。
神聖な儀式のように、唇を重ねた。
「ふふっ」
「な、なに?」
「すごく嬉しくて勝手に笑っちゃう」
「えぇ?」
「みっちゃんもニヤニヤしてる」
「言い方!」
「あははっ」
「でも、俺も嬉しい。りっちゃんも俺だけ、でしょ?」
「もちろん」
「やった。ありがとう」
「どういたしまして」
それからは何をしてもおかしくって。けらけらと二人で顔を見合わせては笑っていた。
その夜、そのせいで興奮していた為か、なかなか寝付けずに朝を迎えた。
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