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077 焦らす、つってたろ!?:S
「ッ……ん、はぁ……は、あっ……ッはぁ……」
アナルの中、奥を突かれながらの長くて深いキスで。息が切れ、頭が痺れる。
いや。
キスは数秒だったかもしれない。
キスの前に、すでに息は浅くなってた。焦らされて。ねだらされて。身体も頭も、とっくに痺れてた。
そして、今。
意識飛ぶ前に散々イカされた身体は、ただでさえ刺激に敏感で。
さらに、焦れて期待してオアズケされ。焦れて期待して。もらえた快感で、すぐさまバクハツしそうだ……しそうだった……が。
「イキそうだったでしょ」
動きを止めた玲史が言う。
「だから」
だから……って。
「イカせて、くれねぇ……のか?」
俺を見下ろす玲史が微笑む。
「イキたいの?」
「そ、りゃ……」
イキたいに決まってる。
完勃ちのちんぽは、カウパーまみれで。扱かれりゃすぐイク。ナカ擦られりゃすぐイケる。
イキたくて。
これ以上玲史が焦らすなら、自分で手伸ばして扱いちまう。下から腰振っちまう。
けど。
「イカせてくれ。お前ので……お前にイカされたい」
ガマンだ。
玲史は、俺にねだらせたいんだろ。
俺を焦らして、ほしがらせて。
それを楽しみたいんだろ。
それが、玲史を興奮させるなら。気持ちよくさせるなら。満足させるなら。
それに、つきあってやる。
「出しちゃっていいの? コックリングつけようか?」
笑顔のまま、玲史が不穏な問いをしてくる。
「つけるな。普通に、イキたい」
出せないつらさと、出さないでイク強い快感を思い出し……腰がヒクつく。
「突いてくれ、早く……」
「いいの? イッても攻めるけど」
「ああ……」
「そのうち、結局ドライでイクことになるけど」
「いい、から……1回、イカせてほしッ……あッ!」
玲史が起こしてた上体を屈めた。その拍子に。ナカの弱いところがちんぽで擦れ、快感が奔る。
「オッケー。でも、今度は……きみが飛んじゃわないように、基本焦らすよ」
「かまわねぇ」
今すぐ1回イケりゃ、あとは好きにしていい。
とにかく。
イク半歩手前の、この……。
たまんねぇのをどうにかしてくれ!
「紫道 ……」
獰猛な欲で光る瞳で笑みを深くして、玲史が俺の耳元に顔を寄せる。
「イカせて、気持ちよくして……泣かせてあげる」
「う、あっ……」
ピチャピチャと、耳の中を舐められ。
「いッて! くッんんッ……ん、く、あ……んッ」
耳たぶに咬まれた痛み。同時に、乳首にも痛み。つねられたのか、キーンとするその痛みが……なんでか気持ちい……。
「ッあ、アアッう、はッあアアッ……!」
アナルに強い快感。それが、直にちんぽにくる。
ほしかった刺激をもらえて、ナカが震える。
突かれる奥が、快感でふくらむ……弾ける……。
「くッもうッ、イクッ! イッうアッ……アアア……ッ!」
精液が腹に飛ぶ。
ナカがビクビクする。
目、チカチカする。
玲史が腰振って、たぶん30秒足らず。すぐイッた。ちゃんと出せて、すげ……気持ちよかった。
ただ。
出さないのも合わせて、今日何回目かわからないが……やっぱり、イクたびによくなるような気が……。
「出したの3回だっけ。まだそんなに薄くないね」
俺の腹から精液をすくい上げ、その手でちんぽを……イッたばっかの俺のちんぽを、握る玲史。
「うッやめ……」
「せっかくだから、潮吹かせてあげる」
「やめろ、それ……キツい……」
「だからやるんでしょ。ツラくて気持ちよがるきみ、見たいの」
悪気なく、理に適ったみたいに言われちゃ……即ノーって言いにくい。
「ッあ、やッ……く、うッ!」
玲史が手を動かし始めた。
無言は肯定。イエスの意。
わかってる。俺は玲史に甘い。甘くなっちまう。
仕方ねぇ。
好きなヤツのしたいこと、出来る限りさせてやりたいだろ。
それを、再確認した。
どうしても無理なもんは無理だが、これくらいは許容範囲……。
「んッあ、あッううッ! も……ちょっと、ゆっくりッ!」
最初の時より、性急に亀頭を擦られてる。精液でヌルヌルなせいか、摩擦ってより……手のひらで吸いつかれてるみたいで、刺激が強い。
追いつめられる。射精じゃない何か、何か出したいっつーか……ムリヤリ出させられる、奇妙な感覚。キツい。つらい。ちんぽが……。
「ここにある水分。あ、ザーメンもね。出るだけ出しちゃえば、嫌でもドライでイケるから」
俺のちんぽの先っぽをグチュグチュする玲史の声は、いたって平常。おとなしくしてるとはいえ、自分のちんぽをアナルに突っ込んでるのにだ。
「はッあ、イッ……それ、やめッれいッじ……ッ!」
尿道口を、小指の先でほじくられる。じくっとした痛み。中から何かせり上がる。
玲史の腕を掴む。玲史が腰を突き上げる。
直腸をガリガリ擦られ、前立腺から快感が湧き上がる。
「ッア、ひッ出るッあ……なッんか、でッううッ! あ、アアッア……ッ!」
プシャーッ……って……液体を、出した。
1回目と同じ、変な開放感。
すぐに押し寄せる快感。
玲史が、腰を振り続けてる。ナカで、イイトコロを潰される。
「ふ……潮吹いて、気持ちいいね」
「ん、はッあ……れッいじッ……!」
焦らす、つってたろ!?
集まる。押し寄せ続ける快感。
脱力したちんぽの根元に、溜まったもんが……。
「出てる、よッ……ザーメン。トコロテン、出来るじゃん」
激しいピストンで少し息を切らせながらの、玲史のコメント。
ところ……てん?
何だ、そりゃ。それどころじゃねぇ!
ちんぽの感覚がおかしい。てか、あんまねぇ。
ナカ、気持ちいい。いい、けど……イイのが、中途半端っつーか。
波の頂点にいく前にどっかいっちまう!
「イキてぇ……あッ玲史……もっと、そこッ……」
イッたばっかで。
潮ってのも吹いたばっかで。
ソコ、ガンガン突かれてんのに。
まだ、ほしい! 何か足りねぇ……!
「今、ザーメン出してるんだけどな。見て」
天井から玲史の顔、自分の股間へと視線を移し……見た。
「な……んで……」
半勃ちのちんぽが揺れてる。その先から、薄まった精液らしきもんが出てる。
玲史の動きに合わせて、デロッ……デロッ……って。ちょっぴりずつ。
「前立腺ガン攻めのトコロテンだと、射精感鈍いから。イッてる実感ないよね」
コレ、イッてる……のか?
「大丈夫。すぐ戻るから」
「あ……ッ、れい……」
ピストンを緩めた玲史が、体液まみれの俺の腹を撫で。胸を撫で。乳首をつまんだ。
「んッあッ……!」
「2回イカせちゃったし。ビショビショだから、休憩してタオル変えよっか」
欲の消えない瞳で、しれっと言う玲史。
「抜いていい?」
聞かれて。
「まだ、抜くな……も、少し続けてくれ」
かわいくオネダリってふうじゃないが、素直に頼んだ。
俺がまだほしがってるのも。
出してもまだイキたがってるのも。
玲史はわかってる。
「キレイにしてからね。きみも疲れたでしょ?」
なのに。
「んッう……は、あッ……」
アッサリ、アナルにあった熱い質量がなくなった。けど、ナカに残る快感はそのままだ。
楽しげな玲史に手を引かれ、身体を起こす。
ぎゅっと抱きつかれ、触れるだけのキスをされ。
「またすぐハメてあげるよ」
囁かれ、下唇を咬まれ。
軽い痛みにすら喘ぎそうで……喉の奥で息をついた。
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