78 / 167

078 コレ、楽しいかも:R ※小スカあり

 浴室にひとりじゃないって状況は、あんまり経験がない。  セックスの相手と事後のシャワーを一緒にっていうの、したことないから。一番長くセフレだった清崇(きよたか)とも、ない。  5歳くらいまでは大人がお風呂の面倒をみてくれてたはずだけど、それは抜かして。よく覚えてないし。ただ必要な付き添いってだけだっただし。  物心ついてからのは、小中学の修旅。みんなで大浴場。  あとは。  中学の寮で、友達とアナルの事前準備をした時と。ネコの経験がない男にアナルの事前準備を教えた時と。スカトロ嗜好の男に頼まれて、いわゆる……聖水をぶっかけた時。そのくらい。  SMプレイはしても、スカトロには興味ないっていうか。何かと面倒だし。  その場面を見られて興奮する男は、羞恥より喜びの顔するから楽しくないし。羞恥心ある男は嫌がるだろうし。嫌がる男にさせるのは楽しそうだけど……そこまでしたい相手っていなかったんだよね。  排泄管理がしたいとかも、ないし。  だから。  思いつき、だった。  久々のセックスで足腰がおぼつかない紫道(しのみち)を支えて浴室に来て、バスタブのフチに座らせて。お互いの身体をシャワーで流して。軽く洗おうとボディーソープを手にしたところで。  トイレにいかせてくれって、紫道に言われて。  いいよって言わず。  サッと泡立てたソープをなすりつけた。紫道の胸に。 「おい……ッ、つッ……!」  抗議の声を気にせず、乳首をつねって擦り。 「ここでしちゃえば?」  提案しながら、広角が上がる。  思いついたから。  ここで。  僕に見られながら。  オシッコさせようって。  羞恥、感じるよね?  その顔が見たくなった。 「んッ、やめろ……さわる、な……ッ」  泡のついた手を、乳首から股間へ。  萎えかけてた紫道のペニスが、手のひらの中でグッと硬くなる。 「勃っててもオシッコ出来るでしょ」 「……トイレに、行く……ここじゃっ……」  立ち上がろうとする紫道をまたいで、腰を少し落とし。ペニスを触れ合わせる。 「ねぇ、ここでやろっか?」  さっき射精してない僕のペニスも、ずっと半勃ち状態で。今はさらに硬度を増してる。  息を詰めながら視線を落とした紫道の目にも、それは明らかで。 「後ろから犯したい。今すぐ」 「じゃ、あ……部屋戻って……」 「待てないの」  ナカにまだほしがってる紫道を焦らして、休憩しようって中断したのは僕なのに……勝手な言い草。部屋まで10秒で行けるのに。  でも。  紫道は揺れる。  やさしいし。  僕に甘いし。  自分も、今すぐほしいから……かな。  つき合うようになって。ただの友達の時より、紫道の思考がわかる。  あと、ひと押し。 「このまま挿れてガンガン突いてイッたら、きっと漏らしちゃうんじゃない? それもいいけど……オシッコするとこ、見せて」 「なん、でそんな……」  素で理解出来なそうな紫道に笑いかける。 「嫌なのは、恥ずかしいからでしょ? 恥ずかしがるきみを見たいの。ソレが快感になるんだってば」 「……興奮するのか」  ちょっとの間のあと、尋ねる紫道。 「お前にとっちゃ、そういう……プレイの一種なんだな?」 「まぁ、そうかな。見たいって思ったの、きみが初めてだけど」  軽くくっつけてるペニス。話してる間に、2人とも勃ち具合は進んでて。交ざる体温と微妙な摩擦で。もとから高まってる欲情は、否が応でも上昇してく。  どうしてもってわけじゃないし。  ほかに攻め方いっぱいあるし。  なんか、本当に今すぐ犯したくなってきたし。  ここは引いて、さっさとトイレ行かせようか。  それとも。  もう、突っ込んじゃおうかなぁ……。 「わかった」  後ろ向いてって言おうとしたら、紫道がオッケーした。 「え。ほんとに?」 「ああ……少し離れろ」  僕から目を逸し。 「かかっちまう」  早くも、顔を赤く染める紫道。  思ってたより……コレ、楽しいかも。  羞恥心煽るための言葉、口にしないほうがいいよね。気が変わったらつまんないもん。  素直に従って、紫道の身体から二歩分離れる。 「もっと向こう行かねぇと……汚ねぇだろ」 「全然。流せばいいし。飲むわけじゃないし」  セックスした相手のオシッコがちょっとつくくらい、汚いって感覚なかったな。  そもそも、アナルにペニス挿れてるしさ。 「気にしないで、していいよ」  正面からガン見する僕に、何か言いたげな目を向けて口を開き……閉じて横を向く紫道に。 「こっち。僕を見ながらして。きみも……気持ちよくなるから」  たぶんね。  紫道はきっと、羞恥に快感得るタイプ。 「バカ言うな……」  かなり赤みを増した顔で、紫道が深く息を吐く。 「じゃ……する、ぞ……」  なんだかんだ言って。僕を見て。ペニスに手を添えて。  排泄行為っていう秘密をさらけ出そうとしてくれる紫道は、かわいい。  湿度の高い浴室に、湿った沈黙。 「出ねぇ……」   吐息がちな紫道の声。 「やっぱ……見られてちゃ……」  オシッコしようとしてるだけなのに。羞恥で赤面して、切なげに眉を寄せる表情……そそるなぁ。 「出来ねぇ……悪い」  僕の趣味につき合わせてるのに。申しわけなさげに謝られると、そそられる。 「いいよ」  すごくしたかったら、嫌でも出るだろうし。  そんな完勃ち気味じゃ、まぁ……尿意より、ほかに意識いっちゃうだろうし。  ガマンしてるんじゃなきゃ、いい。  潮吹いたから、そんな水分溜まってないだろうし。  けっこう楽しめたし。 「後ろ向いて手ついて、脚開いて立って。先にザーメン出させてあげる。イキたいでしょ?」  羞恥と劣情の混じった顔で僕を見つめる紫道に、笑みを見せる。  今の僕、きっと飢えた獣の顔してる……飢えてるから。  そこそこ満たされても、まだまだ足りない。  返事を待たずに浴室のドアを開けて、洗面台の棚からワセリンのボトルを取る。  アナルの中まだ洗ってないから、ローション残ってるし……これでよし。  ペニスにワセリンを塗る僕を見て、紫道が黙ったまま腰を上げ。こっちに尻を向けて脚を開き、浴槽のフチに手をついた。 「早く……来い」  乞われて男抱くの、気分いい。  今までに何度も味わってるこの高揚感だけど。  紫道だと、マジで格別だ。 「うん」  目の前の引き締まった尻たぶを広げ、アナルを剥き出しにする。赤い肉の口がひくひくして中を埋めてほしがってるそこに、ペニスをあてて。  躊躇なく突き挿れた。 「いッうあ……ッく、はッあ……ッ!」  苦痛に上げる声も。  痛みに締まる括約筋の刺激もいい。  紫道の腰を抱え、ペニスを握る。扱く。アナルを犯しながら、ペニスもかわいがる。  どっちも、最初から容赦なく。 「うッああッ、れいじッ……アアッ!」  喘ぐ声は、もっといい。 「イッちゃえ、紫道……」  背骨に沿って舌を這わせ。脇の下を舐め、二の腕の内側に咬みついた。 「ッア……ひ、あッい、くッ……んッアアア……ッ!」  手の中のペニスがビクビクし、精液が飛び散る。  ナカの肉がうねる。  ペニスは放してあげて。ピストンは止めず。 「気持ちいい……僕もイこうかな」 「……ッれい、じ……あッうッ……ひッああ、あッ!」  ガクッと落ちそうになる紫道の腰を跳ね上げるように突く。  奥にペニスを埋める。  奥の窄まりを、ガンガン穿つ。 「やッア、ア……アッイクッ、なかッ! くッうッ、アアアッ……ッ!」 「んッ……」  ドライでイッた紫道のアナルに喰いつかれ、イキそうになったけど……こらえる。  もう少し。  もう少しだけ……。 「ッあ、れいッじッ! やめ……あ、漏れ……出ちま、うッあッあ……」  ビシャビシャ、足元にあたたかい液体。匂いもちょっとある。 「ごめ、ん……ションベン……」  潮吹いたんじゃなくオシッコだって、紫道は自覚してるみたいだ。 「右、向いて」  唐突な指示に。反射的に従った紫道と、鏡越しに目を合わせる。  前と後ろで立て続けにイッてとろけた瞳に、羞恥と狼狽えと快感ミックスで上気した顔。  見たかった顔。  エロくて、すごくいい。 「あやまんなくていいの。見たいって言ったじゃん」  ヤバ。  もう、ガマン出来ない。 「イカせて」  腰を入れて、アナルの中を抉る。大きくグラインドしてナカを掻き回し、奥にハメる。ハメて抜く。  一気に自分を追い詰める。 「ッ! ッア、ア……ッッ!」  掠れる紫道の喘ぎ。  擦れる粘膜からペニスの根元に集まる快感。膨らむ快感を、今度は止めず。 「イク、よ……ッ……んんッ……!」  紫道の体内に。思いきり精を吐き出した。

ともだちにシェアしよう!