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102 もっとくれ!:S

「くッ玲史……何で……ッあ……ッ!」  ナカのイイトコロを執拗に突かれながら。短い息と抑え切れない喘ぎの合間に口にする。 「ドライのほうが連続で、イケるでしょ」  玲史が言う。 「普通に一回やるより、気持ちイイし。出さない限り、すぐ次クるし」  そう、かもしれないが……。 「出せないで、出したくて……僕をほしがるきみ、見たいし……」  そう、だろうな……。 「あと、ココ……」 「……ッひ、あっ触ん……なッああッ!」  ちんぽを掴まれ、亀頭を擦られ。 「ブジー入れるから」  尿道口を指で引っかかれ。新たな快感が、すでに根元に溜まってるところにプラスされる。 「イキっぱで最後思い切り出したあとのほうが、痛くないよ」 「ブ、ジ……?」  て、何だ?  痛く……? 「この前、プラグ入れていいって言ったから。昨日買ったの、きみ専用の」  覚えてねぇ……。 「玲史、今日は……っあ、うッ!」 「今日はッ」  玲史が強く奥を突いた。 「時間なくても。きみの記憶に残るセックス、するの」  お前との、は……残るだろ、どんなんでも……。 「初めてでしょ? 尿道攻め」 「ああ、そうだ……けどッく、あッああ……ッ!」  前立腺を削るようにピストンし出す玲史。 「ッあ、うあッそ、れ……やッめ、あッくうッ……!」 「そろそろクる? いいよ、イッて」  イキたい、のに……クる、のに……イケねぇ! 「ナカ、ピクついてる。イケるでしょ? ほらっ」  イイトコロをズクズク突つかれ、渋滞した快感がぐるぐる回り。 「あッう……ッ! も、うッイク……ッ ん……ッッ!」  イク瞬間。唇を塞がれて。ナカで弾けて身体が震える。  気持ちイイ……!  出せてない、のに……マジでコレ、気持ちイイ……!  のに。  けど……。  何で終わらねぇんだ! 「ッは、あ……はぁッ……」 「これからだよ。休むヒマ、ないからね」  俺の舌をひと吸いして、玲史が上体を起こす。 「すぐにとろかしてあげる」  イッたばっかのアナルの中を、熱い肉が動く。 「ひッぁあ、あッ……! まッ、うあッあアア……ッ!」  また……いいとこ、前立腺をピンポイントで攻められる。  快感が、さっきより鋭い……拒否権ナシで追い立てられる。 「イキなよ、ガマンしないでさッ……!」  不意打ちで、乳首に咬みつかれた。  挿れられた時から掴んでた玲史の腕を放し、自分の手の親指のつけ根を口に押しつけて、叫び声を殺す。 「ッ……ふッ! ぅ……ッッ!」  痛みでこらえられななった快感が爆ぜる。  張り詰めたちんぽからアナル。どこで爆発してるかわからない。どこだとしても、気持ちイイ。  気持ちよくて、頭が痺れる……。 「まだまだ、だから」  少し呼吸は乱れてても。玲史は余裕の笑みで。 「次は奥も」 「……ッま、て……れいッ、うッッ! ア……ッッ!」  ズンッて衝撃がすごくて、息が詰まった。  内臓、が……すげ、圧迫……。 「ふぅッ……くッ!」  俺の腰を抱え込んだ玲史が、アナルの口までちんぽを引き抜いて。  奥に突き刺す。  ズルズル引いて……奥に刺す。  ズルズル、ズンッ。  ズル……ズンッ……。 「んうッ! アアッや、あアアッ!」  イッた……のに、イキたい。  途切れない刺激で、感覚が麻痺してくる。  痛いのも苦しいのも何でも、気持ちイイに変換されちまう……。  やめてほしいってのも……。  もっとくれ!……になっちまう!  攻め立てられ。もう、また……クる! イッちまう!  せり上がる快感のうねりが……不意に止む。 「ッあ……れ、いじ……ッ」 「イイ顔してる。ほしい? ほしがってよ、僕を」  俺を見下ろす玲史……唇の端を上げて楽しげな、捕食者の顔。  でも、何か目が……獰猛な瞳なのに、せつな……い?  何かつらそう、で……胸も詰まる……。 「|紫道《しのみち》……」  ほしがれって言いながら懇願するような声音で名前を呼ばれ。 「は、あ……ッほし、い……玲史、お前が……ほし、いッ!」  快感がに持ってかれて力の入らない身体に残ってる力で、玲史の腰にアナルを押しつける。  望むもん、全部くれてやる……俺がほしいのはお前で、お前がほしいのが……俺、なら……! 「ほんと……かわいいなぁ、んッ!」  玲史が俺の脚をさらに広げ、上から腰を打ち下ろす。 「ッ! ぅうあアッひアッ……!」  奥、が……奥に、刺さっ……。 「ここまでは大丈夫だから、感じて……僕のでいっぱいッほかの誰も、入らせない……からッ」 「はッあッア、ハァッ……!」 「苦しい? 気持ちイイ? もっと?」  苦しい……!  気持ちい……! 「ハァ、アッも、とッ……れいッじ、もッと……ッ!」 「オッケー」 「ッ……! アッアア、イクッも……ッイ、クッアア……ッ!」  奥、ナカ……ちんぽ……みんな、弾ける……!  ビクンて下半身が跳ねる。震える。脳ミソクラクラ……。 「んッいいね……痙攣、止まらない。もう、イキっぱかな」  腰がシーツに着く。 「このまま狂わせたいけど、残念。飛ばないように……こっちで」  ナカに、また……イイトコロに、快感……敏感になってるのか、バカみたいにイイ……ダメだ、もう……! 「うッハァ、あアッヤッ! クるッア……ッ! アアッ……ん、ぐッ……ッ!!」  口に、タオル……? 押し込まれて……。  アナルが脈打つ。爆ぜる。またイッた……。 「声、もうヤバいから」 「ん……ふッ……う……ッ」  息、しにくいが……助かった。  喘ぐの、抑えんのまで頭……回んねぇ……ビクビクする……気持ちいの、終わらねぇ! 「そろそろ、イクね」  玲史が言って。  イイトコロから奥まで、腸壁を抉る……容赦なく。 「ッんッッ……! ぐッ! ンンンッ……ッ!!!」  イッた……んじゃねぇ、ずっとイッて……。  アナルが……ぜんぶいいとこ、になっちまって……。  ちんぽ……どこいった?  バカんなってる?  酸素、足んねぇ……。  イク……!  またイク……!  ほしい……。  キリがねぇ……。  れいじ……れいじ……! 「んッイキそ……一緒にイこ、僕の……紫道……ッ」  首に痛み。  ちんぽに痛み。  ナカに快感。  ちんぽに快感、快感……出せてる出してる……。  ひっくるめて、快楽のスパーク!  気持ちい……意識飛ぶ……前に。 「ッかは、んッ! ハァハァ、ハァ……ッ」 「紫道」  口の中が空になった。  玲史の声。  白い視界が薄れて……。  玲史の顔。  開いたままの唇を舐められ……。  胸に、腹に……玲史の体温。  重なる身体をぎゅっとしたいが、玲史の背中に回した手に……全く力が入らない。 「ッく、ひあッ……うッッ……ッ!」  手の中から玲史がいなくなり。ちんぽがズルンッと引き抜かれた。  だらしなく口を開いてるだろうアナルに、空気が冷たい。 「まだ足りないでしょ。次はコレ……」  玲史の手には、スマホより長くて厚みのある何かのケース。 「ココ。こっちの穴も犯してあげる」 「ふぁッ……! はぁ、あ……んッ」  ガチガチのまま散々ドライでイカされたあとで、やっと射精した出せたちんぽは……無防備に弛緩してて。いきなり握られて尿道口を摩られて、変な声が出る。  爆ぜた快感がまた、根元に燻ってくる。 「勃たないようにがんばって。よけい痛いから」 「は……!?」  出したから少しは萎えてるが、無理だろ。勃つだろ。  ちょっと触られるだけでイイんだ。攻められりゃ……。  痛い……よけい?  ここ、尿道……ここに入れる?  頭がクリアになってきた。 「起きれる? 柵のとこ、よっかかって……そう」  ダルい身体を起こし。言われるまま、玲史が置いたマクラに背を預ける。 「玲史、その……尿道プラグって、やつ……」 「ブジー。ただのプラグは栓するのがメインだけど、ブジーは膀胱まで届くから」 「な……え? んなもん入れるって……」 「大丈夫。ほら」  玲史がケースから取り出したソレ。  黒い細い棒……で、長い!  大丈夫じゃないだろ。無理。どっか壊れる。小便出来なったらどうする……!? 「ステンレスのほうが気分出るけど、最初だからシリコンにしたよ」 「ちょっ、と待て……」 「コレで初めての快感あげる……楽しみ」  いや、楽しいのってお前……が楽しいってのは……。 「痛いのは……」 「嫌だよね。でもさ、気持ちイイのと一緒だとよくなるでしょ?」 「そ、りゃ……」  違うっつうのは嘘になる、かもしれないが……。 「見せてよ。痛がってよがる顔、見たいの。今日。今」  激しく俺を抱いても減らない玲史の欲。むしろ、増えてる欲情のこもる瞳。  この瞳に見つめられて、イエス以外は選べない。  こいつを満たすモノを……拒めない。 「大丈夫、なんだな?」  確認する。 「もちろん。尿道攻めするためにある道具だもん」  答えは理に適ってる。 「いいよね?」 「……うん」  熱い瞳を見つめ返して、頷いた。 「お前がやりたいなら、いい」  これも、俺の理に適ってる。  俺の理は、玲史に甘い……いや。  俺が、そう……したいんだ。

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