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147 全部、お前にやる:S
玲史の熱に、俺の熱を合わせて擦る。
快感を追って。追いつかれて。また、追って。
自分で動いてナカでちんぽを扱くのはこれが初めてなのに。気持ちいい。
本能でうまくやれてるのか。玲史を抱きたいからか。俺が玲史をよくしたいからか。何だとしても。
玲史の上で腰振って。玲史のちんぽでイッて。精液飛ばして。イッて。出して。
もう、4回か?
なのに。
まだ、イキたい。気が収まらねぇ。
つーか。
玲史がイカねぇ!
終わんねぇだろ。終われねぇだろ。終える気もねぇ。
なのに。
もう。
膝がガクつく。巡る快感が強くなる。速くなる。腰が止まっちまう。
クソッ。
デカい口叩いといてこのテイタラク。自分だけよくなってんじゃねぇ。玲史をよくすんだろ。玲史も欲情してんだ。
玲史が俺をほしがった。
抱きたがった。
セックスしたいと思えてるんだ。
今日。あのあとで。
だから。
堪えようとした欲が、堪えなくてもよくなって……全開だ。
玲史も。
俺を見る瞳はギッラギラで。
昨日より。学祭の夜より強い瞳で。今までにないくらい強い瞳で、俺をほしがってる。ウヌボレじゃねぇ。
玲史のちんぽはバキバキでガチガチで。なのにイケねぇのは……やられたせいなのか。出すもんなけりゃ、タチじゃイケねぇのか。いや……俺のせい、か。
どうにか気持ちよくイカせたい。俺で、イカせたい……のに。
もう、うまく動けねぇ……。
「ねぇ、動いてもいい?」
玲史が言った。
「動きたい」
「ごめ、ん……」
うまくやりたくても、気持ちはあっても。やっぱり……。
「こんなじゃ、足りね……な」
「違うの」
「ぅッあ……ッ」
玲史が俺の腿を撫で上げる。
「きみに攻められるの、すごくイイ。すごくかわいい。楽しい。でも……」
「あ……ッれい、じ……」
汗で濡れた皮膚の、玲史が触れるところから。快感が生まれ奔る。
身体の中。粘膜を押し広げてる肉からの、ひっきりなしの快感にプラスしてだ。
「もう、キツいでしょ? ナカ、もっとほしいでしょ?」
ああ、もうキツい。
もっとほしい……けど。
俺が……。
お前にがんばらせるわけにゃ……。
「僕が攻めたい。攻めさせて。抱かせて。めちゃくちゃ抱きたい」
ああ……そう、か。
お前が、俺を。
そうだ。
ソレがお前の欲で。
したいことで。
望むことで。
俺が……って、エゴは要らねぇ。
意地はるとこじゃねぇ。
お前の、だからな。俺は。
「してくれ」
好きなだけ。
「何でも……」
好きなよう、に……。
「うん。するよッ」
「……ッ!!」
玲史が腰を突き上げた。
衝撃で息が詰まる。続く、加減なくナカを抉る快感が頭の中まで突き抜ける。
「ぅあッ……アッ玲史、ま……ッ!」
そんな、に最初からとばすな……!
腰は痛くねぇのか? 疲れてねぇのか? 無理してねぇのか?
「もう十分待った、もん」
俺の腰を両手で掴んで下に引く玲史の力が強くて、膝が震える。
「もっと挿れて。もっと奥」
これ以上落としたら身体、支えらんねぇ……!
「くッ、お前……つぶし、ちまうッ……」
「いいから」
「……だ、めだッ」
それは絶対……玲史がいくらタフでも、ダメだ。
玲史のちんぽがアナルの中を勢いよく上下する。奥を刺そうと突いてくる。前立腺を擦って。入口を擦って。腸壁を擦って。
どうにか、堪える……も。
何度もイッて過敏になったナカは、どこも全て性感帯になっちまってる。また、クる……あ、ヤバ……こ、れ……!
「うッあッ! くッッ!」
崩れる上体が玲史に触れる前に、両手をシーツに突っ張って。ちんぽの根元からケツに爆ぜる快感に全身を震わせる。
「ッアアッ……ッ!!!」
しびれ、る……。
今、の……出なかっ、た……。
「はッぁ、はぁッは……」
「あー気持ちいっ。空イキでビクビク……じゃあ、ここからは……ノーリミだね」
視界のど真ん中。笑みを見せて、玲史が消える。
「はぁっ、んッ! なに……うッ!?」
アナルからちんぽが引き抜かれ。イッたのとその衝撃で力の抜けた腰を押され。支えきれない身体がシーツに落ちて。転がされ。
「やっぱり、こうがいい。全力で犯すから」
脚を開かれ。
「ッ……ぐッ!」
一気に突っ込まれた。
「や、あアッ……アアッ!」
より奥へ。より深くへ。
「きみも、安心して狂えるでしょ」
より、玲史と近く……。
「れ、いじ……ッ! 俺は……ッん……!」
唇で口を塞がれ、意思を伝える術をなくした俺を。
玲史が犯す。
宣言通り。
容赦なく。
今日のダメーなんぞ、まるでないように。
久々のセックスみたいに。
飢えてるみたいに。
俺を、狂わせるように。
舌を吸われ、舐られながら。アナルの中を掻き混ぜられ、引っ掻かれ。直腸の奥をガンガン突かれ、ザクザク刺され。
保とうとしてた思考がガタガタになる。
さっきイッた快感が引ききらないうちに、また弾ける。
「ッんンン……ッッ!」
「ふ……いい感じ。どんどんイッて」
「ッはッハァッ、ハァッア……」
長いのか短いのかわからねぇキスを終わりにして、玲史が俺の額を撫で。
「ハ……ァッアッ!!!」
「僕がイクまで飛んじゃダメ」
俺の腿を押し広げて腰を掴んで抱え込み。さらに奥へと捩挿れる。ガチガチのちんぽが内臓を突く。埋まる。突く。
「ッッひ、ア……ヤッアアッれいッ! ツッ!!!」
乳首に痛みが奔る。
「痛がって。泣いてとけて、ぐちゃぐちゃになって」
「うアッツ……ッ! そ、れッあアアア……ッッッ!」
ちんぽに痛みと快感。痛い快感が即最高値になって崩壊。バシャビシャ水音。
「気持ちよがって。おかしくなって。乱れまくって。イキまくって」
「れいッじッア、アッ……ひッうッ! くッう……ッあ……ッ」
激しかった律動がスローに。
「ほら……ほしいでしょ? ここ、もっと……」
「ッん、あ……ほし、いッ……もっと、アッ……」
イイトコをユルく軽くつつかれ。ジクジクと溜まる。気持ち、イイのが……集まってくる。
「……アッま、た……クるッ!」
「あげるから、溺れて。僕で狂ってよ……ッ」
「ッアア……アッあアアッ!!!」
ゴリッと擦られ。イッた。射精ナシで、続く快感。
「でも……僕を呼んで。紫道 ……」
「……れいじッ! れ……いじ、あッひッぃア……ッ!」
止まらない快感の中。奥の肉をちんぽが犯す。
快楽に飲み込まれる。波に溺れる。意識が削られる。快楽への欲に押しやられて、心配も不安もどっかいっちまって。残るのは……玲史。
好きにしていい。
何をしてもかまわない。
ブザマでもいい。
狂ってもいい。
全部、お前にやる。
「アッ……ッ……玲史……ッ!」
お前が望むなら……。
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