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第2話(1-2)※R18

「じーちゃんもばーちゃんも教師だからそれなりに収入はあるんだけど…さすがに俺たち入れて7人はね~(苦笑) 6歳になるリックも施設逃げ出して手に終えずに押し付けられるように引き取って、更にサチもだからさー。うち貧乏なの。 国の補助とかあってもいろいろ金がかかるんだよね。 まぁ、最近紅葉も仕送りしてくれてるからだいぶラクになったと思うけどね!」 「さっきの電話で話してた薬代とか…? お前が出してるの?」 「サチは妹っていうか、俺の娘みたいなもんだしねー! 去年、みなの母親がもうヤバいって聞いて、こっちに来たかったんだけど…サチの具合が悪くなって緊急手術でペースメーカーも入れたんだ。 腎臓とかなら俺のをあげれたのに…心臓じゃああげれないし…、あの時は本当に焦った…! 薬くらいは自費でもちゃんといいやつ与えたいし、サチが高校卒業して仕事始めるか嫁に行くまでは面倒みるつもりだよ。」 「…お前…、18でなんつーもん背負ってんの?」 「しょーがないよね、家族だし。 出逢っちゃったんだし…(笑)」 そう微笑む珊瑚が身体を起こすと、彼の肩に手を置いて口付ける翔… 「なんで…キス?(苦笑)」 「何でだろう……急にしたくなって。 男の子なのに可愛く見えちゃって…。」 「…ノンケと既婚者には手を出さない主義なんだけど?」 あ、あと犯罪者もお断り!と付け加える珊瑚に翔は噛みつくように唇を奪って押し倒す。 まぁ、一度くらいならいいかなと、珊瑚からも舌を絡めて、翔の首に腕を回した。 性急にシャツを捲ってくる翔に苦笑した珊瑚はキスを中断させて告げる。 「ちょっと…シャワーくらい浴びない?」 「はっ、ぅ…!」 「ふっ、どう? きもちーいーい?」 「っ、かなり…っ!」 ラブホ特有の広めのバスルームで翔のモノを咥える珊瑚。 その技術は確かに男の弱点を熟知していて、翔は早くも息が上がっている。 時折上目遣いで翔を見上げる珊瑚。 その名前通りの青い瞳がとてもキレイで、かつエロティックでその表情にも煽られる翔。 「なっ!! おいっ! どこ触ってんだよっ!!」 右手の人差し指と中指にローションを纏ったゴムをつけた珊瑚は翔の後ろに触れた。 「したことない? 前立腺…きもちーいーよ?」 「止めろって…! うわ…っ!」 右手を骨折していた時やそれ以前にもその手の店でしてもらったことはあるが、さすがに止めに入る翔… しかし珊瑚は構わずガッチリと翔の下半身をガードして、口淫を続けた。 喉まで使い翔を追い上げ、然り気無く後ろにも指を挿れ、すぐに慣れた手付きで前立腺を探し当てる。 限界の近い翔に妖艶な目線を投げ掛けるとフィニッシュへ持ち込んだ。 「っ!! …クッ!!」 翔が出したものを吐き出して、右手に絡めて遊ぶ珊瑚… 「お前…覚えとけよっ!!」 翔はそう言い捨てると珊瑚の腕を引いてベッドへと向かった。 ベッドの上でも積極的にキスを仕掛けてくる珊瑚… 上手なキスは気持ちがいいし、積極的なのは嬉しいが、少々積極的過ぎる気がして翔は押され気味の身体を一度起こした。 「もしかしてだけど… 俺を抱こうとしてんの?」 「あ? そーだけど?」 「マジかよっ!! それは無理…!俺が上だろ!」 「あんた男は初心者だろ。 黙ってヤられておけよ。 大丈夫。俺、自分よりデカイ男でも抱けるからさー!」 「いやいやいやっ!! 初心者なんだから慣れてる方でヤらせてよ!」 「男は女と違うよ?コツがいるんだよー! 俺だって突っ込みたい…! さっき前立腺でイけたんだし、慣らせばへーきだって!」 「無理だって…っ!!」 お互い譲らず、とりあえず向き合う。 「じゃあさ… 一回ヤらせてくれたら俺のことも抱いていいよ?」 「マジでっ?! いや、でも…!! その一回のハードルがめっちゃ高いんだけど…っ!!高層ビルくらいに…(苦笑)」 「じゃあもう止めとく?」 「えっと…っ!」 「あんた俺の顔が好きなんだって…?」 「うん…まぁ…!」 「ふぅーん? ビョーキとか持ってないならさ…挿れる時はゴムは必須だけど…最後、顔にぶっかけてもいいよ?」 首筋を舐めながらそう囁かれた翔は固まった。 目の前には自分好みの完璧でキレイな顔…! 男だけど、無駄がなく美しい身体… 天使のように白く透き通る肌は翔の理想そのものだった。 「…マジで無理だったら途中で止めてよ…?」 「よしっ!!」 めちゃくちゃ男らしい珊瑚に怯えながらも翔はしばらく無になろうと心に決めたようだ。 「う、わぁ…、ちょっと…っ! 待てって…っ!」 「まだ指二本だよ? 痛くないでしょ? 力抜いてて? 奥いくねー!」 「っ! 無理って!!」 「ココ、いいとこ。 こうされると…ヤバいでしょ?」 絶妙な力加減で前立腺に触れてくる珊瑚… 無意識に起ち上がる翔自身はうつ伏せの姿勢のまま揺れていた。 指を増やしながら中を慣らした珊瑚は左手1つで手早くゴムをつけて、中の指を抜くと入れ替わるように挿入した。 「うわぁっ! 待て待てっ!! 何勝手に挿れてんだよっ!」 「喋れてるならへーきだね。 あー…キモチーいーっ! あんたの中、最高…っ!!」 「くそ…っ!!」 ゆっくり丁寧に翔の中を楽しんだ珊瑚はそのままバックの姿勢で達した。 翔はイケなかったのだが、不本意ながらにもそれなりに良かったようで、ベッドに臥せて何かと闘っているらしい…。 「あれ? もう寝るのー?」 それならそれでいいけどとスッキリした表情の珊瑚が言うと… 「ざけんなっ!! 約束だからなっ!!」 今度は俺が上だと水を飲む珊瑚の手からペットボトルを奪って自身も水分補給をすると、珊瑚の腰を跨いだのだった。

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