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第6話(2-2)※微R18
時々海外のストリートピアノを演奏して小銭を稼ぎ、最近はその様子をYouTubeにもアップしているという珊瑚。
紅葉を始め、Linksがインスタグラムでフォローしてくれたので視聴者が増えて多少稼ぎになると話す。
しばらくピアノを弾き続ける珊瑚を翔は後ろから抱き締める…
「何? …そんなに俺としたいの?」
「ダメ…?」
「いいけど、あんたが下ね。」
「えっ?! せめてじゃんけんで決めない?」
「じゃあ抜き合いだけにする?」
「中学生じゃねーんだよ!
そんなんで満足出来るかっ!!
俺、最近まで骨折してて飢えてるの…」
「えー…だってさー?」
「え、待って!
…もしかして…俺ってヘタ…?」
翔が両手で頭を抱えながら訊ねた。
「ヘタって言うか…あんたのSEXなんか甘いよね?」
「そう? この前みたいなのキライなの?」
「慣れないし、なんか勘違いしそうになる…
ただのセフレなのに…」
「セフレ…?
勘違いしていいんだよ。付き合ってよー!」
「無理だって。」
「何でっ?!」
「…俺まだしばらく海外まわるし、あんたは日本離れられないでしょ?」
「遠距離が不安ってこと?」
LINEって海外とも繋がるんでしょ?
毎日電話するよ!と話す翔。
「そういう可愛いことだけ言ってるんじゃなくて…!」
「浮気が心配…?
あの…、お店のおねーさんは浮気に入る感じ…?」
「はぁ? 女がいいなら女と付き合えよ!
だからバイはキライなんだよっ!
結局女と結婚したり、子どもつくったりして逃げんだからなっ!!」
「ごめんなさい!珊瑚くんがいいですっ!」
キレる珊瑚に土下座する勢いで頭を下げてそう告白する翔。
珊瑚はしばらく考え込んで先ほどの翔と同じ口調で聞いた。
「…ギブアンドテイクでプロカメラマンと寝たら浮気に入る感じ?」
「はぁーっ?!」
そこからはもうほとんど言い合いの喧嘩である。
音楽もそうだけど、才能だけではやっていけない。
カメラの仕事は技術やコネも必要で撮影には機材を含めてえらい金がかかる。
プロのもとでアシスタントをしながら、生活の面倒と技術を学ぶ代わりに身体を求められたら応えているという珊瑚。
そんな仕事なら辞めてしまえ!という翔…。
「しょーがないだろ!
もちろん全員ってわけじゃないけど…そういう世界なんだよ…。芸術家ってゲイもバイも多いし…フツーっていうか…。
俺、金なんかねーし、他に差し出せるものなんてないから…チャンスを掴むために…そういうこともあるし…!」
「…もうヤれないくらいのじーさんのカメラマンのとこで修行しなよぉ…。」
「アナログじゃなくてデジタルがいーの。
アナログも撮るけどさー…。
デジタル出来るじーさんのカメラマンなんてほとんどいない。俺、女は無理だし…」
「こんなキレイな身体…!」
「悪かったな…キレイなんかじゃねーよ。
はぁー…っ!!
もー終わりにしよ?終わりってか別に始まってねーけど…っ!!
車に乗せてもらう話もなしでいーよ。」
じゃあ…と部屋を出ようとする珊瑚を含めて慌てて引き止める翔…
「ダメ!
行かないでよ、俺の天使…っ!!」
「この間から何なのその天使って…!キモっ!(苦笑)」
「だって…ね。
一度抱いたら珊瑚めっちゃ可愛いし、好きになりかけちゃってるし…!
ねー、しよ。 あ、挿れるのなしで。
素股どう? 分かる?」
「…結局中学生レベルだけどいーの?」
「いーよっ。 お風呂こっち…!」
逃がさないと手を引き、バスルームへと珊瑚を連れ込む翔…
珊瑚はなんかややこしいことになってきた…と思いながらも翔の手をふりほどくことはなかった。
end
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