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第12話(5-3)
「これ返すね。
大事なもん預けてくれてありがとう。」
そう言って珊瑚の首に十字架をつける。
「なんだ…紅葉から聞いた?」
「ちゃんと珊瑚が持ってないと。」
「これがなかったせいか知らねーけど、めちゃくちゃ男運悪かったんだよな。」
「なにそれー?
えっ?!もしかしてそれって俺も含まれてる?
入ってないよねっ?!」
「あんたがラスボス…!
もー、カナダの動物写真家はヤンデレ入ってる上にクマがいる野外で盛ってくるし…
早々にギブアップして、ガラス職人のとこで撮らせてもらってたけど、他の男…多分ヤツの恋人?とヤってるとこ見せてくれとかいう気持ち悪いヤツだったし、
次はビアンカップルっつーから安心してたら目の前でヤってるとこ見せられるし…!」
「女の子同士はちょっと興味あるなー。
ってか、相当濃いねっ!!(笑)」
「マジ、ビアンカップルが一番無理だった。
只でさえ女嫌いなのに…吐き気止まらなくて痛みで誤魔化そうと思って舌ピ開けた。」
「なるほどっ!!
痩せたね? 旨いもん食わせてやるよ。
個人的にこれはエロくてすげー好き。」
珊瑚の浮気?を責める訳でもなく笑い飛ばすと舌ピを絡めるようにキスの続きに集中する。
「そーいえばなんでLIVE来てくれなかったの?」
「"絶対惚れる"とか言うからだろ。
…堕ちかけてるのに、行けるわけない。」
「かっわいー…!
じゃあ今度は来てくれるよねっ?!」
「さぁ…?
気が向いたらね。」
そう告げる珊瑚を膝に乗せて口付ける。
「今度は勝手にどっか行かないでよ?
約束だからな。」
2人は時間を忘れて抱き合った。
end
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