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第13話(6-1)※R18
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早朝
海で朝日を撮影するが、思ったより雲が多くて満足のいく作品が撮れなかった珊瑚は早々に機材を撤収させた。
自然相手では足掻いても仕方がない。
オーロラのように何回かチャンスがあれば待つが、朝日はその日一度きりなので待つことなく切り替える。
妙な時間に起きたことと、実家の資金繰りで疲労している珊瑚は翔の車へ戻りふて寝することに。
しばらくするとコンビニの袋をぶら下げた翔が現れて、起こされる。
「海だよ?見ないの?」
「うるせー。別にそんなに好きじゃねーし。」
「え?名前が珊瑚だから海好きかと思ったのに…。」
「単純に瞳の色だよ。
うちの両親楽天家だから。」
珊瑚の青い瞳と紅葉の濃緑の瞳は双子の彼等を見分けるのに一番の違いだったそうだ。
「何?」
顔を近付けてくる翔に身体を起こしながら訊ねると…
「キスしていい?」
と言いながらキスをする翔。
「もうしてんじゃん!(笑)」
笑いながらも、舌を絡める珊瑚。
うっすらと目を開けて翔を見つめる。
「する?」
「ここで…? えっ、いいの?」
「ゴムある?」
「実は一通りあります。
すみません、ちょっと期待してた(笑)」
「じゃあ早く。あいつら戻って来る前にヤろーよ。」
「なんかでっかい砂の山作ってたよ?」
「相変わらずガキだな…(笑)
ほら、早く脱げって。」
「狭い…!もっとそっち行ってよ!」
「うるせーな。
…なんでもう起ってんの?
まぁ、いーや。
ゴム貸して。つけてやる。
ちょっとは指で慣らしてよ?」
「え、待って。前戯的なのは…?」
「いーから早く。」
「はい…。」
言われるがままに、申し訳程度にローションを塗って、珊瑚に挿入していく。
「狭っ!
ヤバい、え、痛い?
抜こうか?」
「いーから…。」
さすがにキツそうな珊瑚に謝りながら腰を進めていく。
「キスくらいしよーよ…。」
「この体勢でっ?!」
バックから強引に振り向かせて口付ける。
汚さないように珊瑚のモノにもゴムをつけて、右手で刺激すれば、余計な力が抜けていく。
「はっ、ふ…っ!」
「ヤバい…! 早いの分かってるんだけど、ごめん、イっていい?」
「むしろ早くしろよ。人増えてきてんぞ。」
「ヤバいじゃん!
珊瑚は?イケそう?」
「ん。」
短く答える彼の背中に口付けて、集中する。
「ーーっ!!」
「は…。 サイコー…。
暑い。 夏って感じ。」
「アホなこと言ってないで抜けよ…!」
情事後のラブラブ感もなく、後片付けをして服を着る。
男同士だけど、身体の相性はすごくいいと思う。
あとはもっと恋人っぽくなれるように距離を縮めたいところだ。
「俺たちも海岸走ろうか?
青春映画みたいにさ~!」
「何それ?
日本文化なの?
さすがの俺も弾丸的なカーセックスのあとで走れるわけねーだろ。
海に沈めるぞ!」
「すみませんでした…。」
翔は反省し、珊瑚の回復を待ちながら車内の換気をすると、正真正銘ラブラブカップルの2人の元へ向かった。
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