16 / 44

第16話(7-2)※R18

1630 デートの終わりには早い時間だが、凪の帰宅時間に合わせて珊瑚を送る。 これから荷造りして仮眠を取り、夜には京都へ出発らしい。 「早めに戻れたらLIVE見に来てよ。」 「ん。」 そんなお願いをして、タクシーを降りる。 しばらくまた離れ離れだ…。 切なくなった翔は凪の家に上がり込み、所用を済ませたあと珊瑚のいる部屋へ向かう。 「やっぱ離れんのイヤだな…。」 「遠距離の人たちってさ、毎回そう思うのが辛くて別れるんじゃね?」 「そーなのかな…?」 翔は机の上のPCに向かう珊瑚を後ろから抱き締める。 「別れたくないから…距離縮めるしかないよね?」 翔はそう言って珊瑚の首筋に口付ける。 「止めろ…っ! 汗かいてるから…。 つーか、またここでヤったら凪にボコられるぞ…っ!!」 「俺先輩だから大丈夫だよ。 もし追い出されたらうちに来ればいいし。」 「ちょっと、マジで、シャワーしてないのに…やだって!」 「うち行けば良かった…。 それかホテル…。でも健全デートの予定だったしー…でもさー。 ね、触るだけ…、お願い。珊瑚…。」 「……キスと手で抜くだけな?」 翔は早速唇を奪うと。ベルトのバックルを外しにかかった。 珊瑚の細身のジーンズもあっという間に引き抜くと、下着をずらし、2人のモノを纏めて手の中で握る。 「ハッ…っ! 興奮し過ぎだって…!」 「だって…。 エロい顔してる。 サイコー…キレイ…」 立ったまま珊瑚を反転させて壁に押し付けると、背後にまわって双丘の間で抜き差しを始める翔。 机にや物ににぶつかるほど激しい行為に珊瑚も前に手を伸ばして、自分のモノと翔の先端を包み込む。 「それヤバい…っ!(苦笑)」 「ココ…好きでしょ?」 淫らな指遣いでくびれを撫でられれば堪らずに息を吐いた。 「くっ…!」 「早くイカせてよ…。」 振り返ってそう言う珊瑚と舌を絡めて、翔は腰を打ち付ける。 2人で絶頂を迎えると、珊瑚は2人分の白濁でベタベタな右手と内股が気になるのか、顔をしかめてそのまま部屋を出ようとする。 「え、待って。どこいくの?」 「どこってシャワー…。 生でペッティングなんてするから…ベタベタだし。」 「俺も行く…。凪…寝てるのかな?」 「知らねー…。 時間大丈夫なの? 足りないならシャワーついでにもう一発抜いてやろーか?」 翔は舌を見せて誘う珊瑚に飛び付いてバスルームへ向かった。 「浮気…女なら…ビョーキもらわなきゃ許すけど、もし男なら噛み千切るよ?」 口淫の際にそう告げられ、コクコクと頷くしかなかったとか…。 その後、翔はスケジュールを調整して、珊瑚が京都へ行っている間、真面目に仕事に集中する。 メンバーにも生放送の代役を頼み、数日後には本当にドイツ行きを決めてしまった。 凪たちが移動しても京都に残って撮影をしていた珊瑚は「飛行機のチケット隣同士になるように変えてもらうね~!」という連絡を聞き、慌てて東京へ戻る。 その日は翔のLIVEにギリギリ間に合い、初めてLiT Jのステージを見た珊瑚。 狭い楽屋へも顔を出した。 「LIVEも映像では見たことあったけど、やっぱ本物の方がいいね。 まぁ、あんま見えなかったけどさ。」 と告げる。 「だからバックステージから見たら良かったのにー! どう? 惚れてくれた?」と冗談で翔が返すと… 「うん。あんたのこと…けっこう好きかも。」と言い、翔は固まる。 一瞬の間のあと、2人は見つめ合って熱烈なキスを交わす。 "おいおい! そのままここで始めないでよー、お2人さんっ!(笑)"とメンバーにからかわれた。 初めて珊瑚からの「好き」に舞い上がった翔はそのまま珊瑚を自宅に連れ込み、一晩中「好き」と「愛してる」を繰り返しながら抱いた。 「もう分かったって…っ!(苦笑)」 「やだ。 もう1回ヤらせて。 お願い。」 実は翔のこの"お願い"に弱い珊瑚… 「いーけど…、あんた強く突き過ぎ。 こっちは女じゃないんだから、ちゃんと的狙って撃ってくれる?」 「あ、すみません…。 え、どんな感じがお好み?」 珊瑚は翔の上に跨がると、見せ付けるように脚を開いて翔の熱を飲み込み、絶妙に腰を遣う。 「こう…とか。 あとこんな感じ…?」 「待って! それ俺もヤバいっ!!」 「でしょ?(笑) 早くちゃんと覚えて。」 「分かりましたっ!!」 まだまだ主導権は珊瑚の方にあるらしい。

ともだちにシェアしよう!