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第19話(8-2)※微R18

その夜は珊瑚が晩ごはんを作り、翔はシャワーの担当。 でもサチは恥ずかしがって結局レニが入れてくれた。彼女は口数は少ないが、妹思いの易しい子だ。 テンションが上がったのか、裸で暴れまわる男の子たちを取っ捕まえて身体を洗い、タオルで拭いて服を着させる。 たった2人相手にしただけで翔はずぶ濡れである…。 夜は珊瑚とアビーが下の子たちの宿題を見てやる…。数学なら翔にも見れるので丸つけを手伝ったり、サチのお絵かきの相手をしていた。 夜は子供部屋で寝かせる。 二段ベッドの下にアッシュとフィンが上にアビーが寝ていて、 レニとサチは別の部屋の低めのベッドで一緒に寝ているそうだ。 「ちょい狭そうだな…」 翔が言うと珊瑚も頷いた。 「客室の隣の物置小屋を片付けてアビーの部屋にしたいから明日から模様替え手伝え」 残った家事と洗濯を1回終わらせると、旅の疲れもありあっという間に眠りについた。 明け方、翔は胸の辺りが重苦しくて目覚めればアッシュと足が乗っかっていて、珊瑚の隣にはサチの姿… 「幸せ家族の図…?」 翔はアッシュの足をどかしながら思わずそう呟いたのだった。 朝は大忙し。 朝食に必要な卵は隣の親戚宅に取りに行くらしく、毎朝担当が決まっているそうだ。 翔も同行してみたが、ニワトリの攻撃に負けて早々に退散した。日本の都会育ちには難易度が高すぎる…。 朝食を食べたら洗濯をしながら午前中は部屋の模様替えと片付けをして、昼を食べたらレニは部屋の片付け、サッちゃんはお昼寝… 翔は男の子たちを連れて広大な敷地でサッカーを楽しんだ。 ドラムで身体は鍛えられているはずなのに都会の堕落した生活のせいか、煙草のせいか思っていたよりも走れない自分に傷付く翔と容赦のない男の子たち… 因みに煙草は子どもたちに煙がいくと悪いので外で吸っていたが、サチが翔を探して側に寄ってきて、偶然彼女の顔の高さにあった煙草の火にヒヤリとしてからは吸っていない。 珊瑚にも「田舎の空気でも吸っとけ」と言われたのだ…。 子ども中心の生活はあっという間に時間が過ぎていく… 結局ここへ来て2人が抱き合ったのは一度だけ…しかも最後まではしていない…。 基本的に時間も体力も尽きてしまう毎日だが、日本にいた時とはまた違う良い関係性を持てている気がする。 それでもやっぱりしたくなる…。 「なぁー…いい?」 皿を片付ける珊瑚の項に口付けながら翔が聞いた。 「ハァ…っ。仕方ねーな…。」 チビッ子たちが寝て、アビーはリビングで勉強している。 珊瑚はアビーに「ちょっと外の空気吸ってくる」と言い、翔を連れ出してくれた。 2人きりになったのは家の裏に停めた車の中… 翔が「我慢出来ない…っ!」と珊瑚の唇を奪いにかかる。 「は…っ。ふ…。 ちょ…っ!(苦笑) 準備してねーから挿れんのなしね?」 「え、あ、はい…。」 心底残念そうに翔は答える。 「ってか、そっちが誘ったんだから先に俺に上ヤらせてよ。」 「えっ?!やだよ…っ!」 「挿れねーし、でもスゲー気持ち良くしてやるよ?」 珊瑚はそう囁くと翔の張り詰めた前に触れた。 「う…っ!」 「スゲー硬い…。溜まってんの?」 翔の前に手を伸ばし、舌ピアスを見せながら自分の中指を舐める珊瑚…。 「全部出させてやるよ…。」 雄の顔をした珊瑚は暗闇の中でもキレイだ。 「…よろしくお願いしますっ! あ、次、俺にもさせてね?」 そう言って翔は、優しいお兄ちゃんから一気に妖艶な雰囲気にチェンジした恋人に身を委ねた。

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